身軽になる生き方

教養部門「自然の楽しみ方」ライターのSally（サリー）です。

先々週、私が住んでいるニュージーランド最大の街オークランドが、歴史的な洪水に見舞われました。日本ではほとんど報道されていないようなのですが、その日、オークランドの１日の雨量は26センチを記録。ひと夏に降る雨量を上回る雨が、1日の数時間にまとまって降り、住宅や商店だけでなく、空港までもが水没するという被害がでました。

自然って、私たちに安らぎを与えてくれますが時には生優しいだけでない、別の姿を見せてくれることがあります。普段はこのコラムで「自然の楽しみ方」をお伝えしていますが、NZの大自然でアウトドアをしていて感じるのは私たちは自然の中に生かされているということなのですね。

私たちの手の中に自然があるのではなくて、自然の中に、私たちが生かされている、ということ。私たちは日常で多くのものをコントロールできると信じていますがそれは、自然や宇宙の営みが私たちの予想の範囲内で動いてくれている時に限ってのこと。今回の洪水で、その要因などを色々調べているうちに今後はこういう自然災害がますます頻繁に起こってもおかしくない、という現状を再確認することになりました。

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2022年9月のコラムで

「アウトドア用品が非常事態で役に立つ」

ということをお伝えしましたが、自然の厳しさにも対応するために開発されたアウトドア用品には
私自身、今回の事態でも助けられました 。そして、2022年10月のコラムでお伝えしたキャンピングカー生活へ移行しようとしている計画について今回の自然災害を経て、改めて、固定された不動の家ではない自由に動ける住まいというオプションへの思いを強くしました。

実はこの「より自由度の高い生活」を実現しようと去年の11月からマイホームを売りに出していたのですが、なんと、この洪水の数時間前という奇跡的なタイミングで「家が売れた」という朗報が…！！ （家の売り出し期間中は、ほぼ毎日のように人が見にくるので洪水や浸水が起こった場合、家の販売は一時中止せざるを得なくなってしまいます）

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災害などの非常事態は「本当に大切なものは何か」ということを思い出させてくれますよね。私にとっての大切なものそれは、所有できる「モノ」よりも大切な人たち、時間、自由、シンプルで上質な生活…そんなものだと、改めて感じました。

2023年は色々なものを手放して、身軽に、自由になってより自然に沿った生き方を実現していこうと思っています。

今もまさに引越しの作業が佳境で所持品を一旦スーツケース2個分ぐらいに減らそうと潔すぎるぐらいの勢いでどんどん物を手放していっている最中。（キャンピングカーにはあまり荷物は詰めません）

近い将来、ニュージーランドの田舎に土地を購入して、キャンピングカーやタイニーホームに住む仲間たちと畑をしたり鶏を飼ったりするような生活をする…という密かな夢があります。

色々なチャレンジを乗り越えての道のりになるとは思いますがそんな自然な生活への移行プロジェクトについても少しずつ、ここでお伝えしていけるようになればいいなぁと思っています ！