仕事が出来る人が大切にしていること

ヘルスケア部門 「姿勢・体の使い方」ライターのみちのえみこです。
姿勢科学をベースに、働く女性のみなさんのお役に立つ姿勢のお話をお届けします。今回は「仕事ができる人が大切にしていること」をお伝えします。

私は今の仕事をする前は10年近く会社勤めをしていました。業務上会社の経営層の方の近くにいることが多く、さまざまな経営者やリーダーの仕事ぶりや普段の言動を見せていただいていました。

今の仕事でもたくさんの経営者にお会いします。私の価値観での見方になりますが、より重要な役割や仕事を行い、より多くの人をまとめている人ほど、健康の大切さをよく知っていて、自分自身が健康であるための行動をしています。自分の体の優先順位がとても高いです。また、そうした方は健康意識が高いだけでなく、姿勢の状態もいいです。神経質に健康に気をつかう、というよりは、普段から当たり前のように健康であるための選択をして、こまめにメンテナンスをして、悪い状態にならないようにしています。

やはり、重要な役割や仕事を行う人ほど、常に「いかに効率的に健康を保つか」を考えるのでしょう。身体の状態が悪くなったり病気になると、元のいい状態に回復させるのに時間と労力が必要となる、ということをよく知っているのです。姿勢の状態がいいのは人前に立つことや、見られることを意識していることも、もちろんありますが、姿勢がいいことが健康に与える影響も少なからずご存知だからだと思います。

上に立つ人は、いろんな人の特性を認めたり受け入れたりしながら、組織をまとめて成果を出したり、短時間で重要な選択や決断をしたり、決まったスケジュールどおりに行動したり、を求められることが多いので、健康であることは必須スキルなのです。

私のようにフリーランスや個人事業主、事業者であれば、健康であることが、顧客からの信用や信頼の条件の一つということを実感されることも多いでしょう。

健康で元気に、いつもそこにいる。それは、実はこの社会で生きる上で最も大切な能力なのです。生物は「生きること」が最重要なミッションです。人の体は生き残るために体のすべての機能が正常に働いている状態が大好きです。だから、どこか調子が悪いところ、不具合などが生じると、不快感を感じるし、イライラしたり、わけもなく不安になったりします。

健康であることは、体のすべての機能が正常で心も体もゴキゲンな状態です。その状態で仕事ができれば、何事もはかどるし、人間関係もうまくいきやすい。何もない時は存在を忘れて軽んじられがちですが、揺らいでいる時、失いかけている時、失った時には強く切望する。失ってから取り戻すのは、労力も時間も必要。いくらお金を積んでも取り戻すことができないことすらある。

それが「健康」という宝物です。

日頃から、姿勢のいい状態で体がバランスを保ち、健康という宝物を守れるように過ごしたいものです。忙しい時ほど、自分の体に目を向けて、体調、姿勢の状態、気にしてみてください。