年末年始に注意したい体の使い方

ヘルスケア部門 姿勢・体の使い方 ライターのみちのえみこです。


姿勢科学をベースに、働く女性にお役に立つ姿勢のお話をお届けします。


気付いたらもう1年が終わろうとしています。「ひえー!」ですね。
姿勢ケアの現場では毎年年末年始に起こりがちな体のトラブル、というものがあります。
今回はあなたが年末年始を元気に痛みなく過ごせるように、
3つのケースにわけて体の使い方のコツをお届けします。

★ケース1.大掃除
★ケース2.長距離移動(旅行)
★ケース3.睡眠


★ケース1.大掃除
日本での年末は「身の回りを整えて新しい年を迎える」という習慣があるので
「掃除をがんばる!」とはりきっている方が多いです。
普段しない場所の掃除をするとか、「今日こそはこれをきれいにする!」と
気合を入れた時こそ、要注意。
気合の入りすぎで体を痛める方が非常に多いです。


掃除の動作の時、
「必要以上に力を入れすぎてはいないか」
「体を傾けたりねじったり、無理な体勢で30分以上過ごさない」
ということを気にしてみてください。
外であれば、ほうきでゴミや落ち葉を掃く動作。
ゴミがくっついたりはさまったりして動かしにくくて力を入れすぎてませんか?
軍手で拾った方が楽だったり早かったりすることもあるので、
一生懸命になりすぎず、大変な時はふと手を止めてみたらいいと思います。


室内では、掃除機をかける時。
腕に力を入れて床をゴシゴシこするように掃除機を使っていませんか?
掃除機は、ごみを吸い込む仕事をする機械であって、床磨きの道具ではありません。
使う人が力を入れても入れなくても、掃除機の吸引力は変わりません。
さらに、雑巾を絞る時やお鍋を磨く時、換気扇やお風呂、窓枠の掃除。
手の力、入れ過ぎてませんか?
そんなに指や腕の力を使わなくても、そこまで握りしめなくても、できるのではありませんか?


一年の最後なので力が入る気持ちはわかりますが、
「がんばること=力を入れること」というわけではないです。
掃除をした後で「首や肩や手がつらい」という方は、力を入れすぎている可能性が大きいです。
体を痛めてしまわないよう、加減をしながら、上手に体を使ってお掃除しましょう。


★ケース2.長距離移動(旅行)
今回は国内海外含め、いろんなところに出かける方が多いようです。
長い移動の時間を少しでも楽に快適に過ごせるように、過去のコラムをご案内します。出発前にご参考にしていただけたら幸いです。
飛行機・新幹線・車、快適な旅のひと工夫
https://aile-official.co.jp/media/2022/12/14/16133/


★ケース3.睡眠
正月休み明けに多いご相談は、
「年明けから腰が痛くなって」
「いつもと違う筋肉のハリがある」
「腰のあたりが重い」といった声です。
これは、多くの場合、
「いつもと寝床が違う」
ということが理由で発生しています。
自宅で使っている枕や布団やベッドと違う。
それって、意外と体に影響を与えます。
眠る場所は、あおむけに寝た時に背骨を支えられる硬さ、筋肉と椎間板が充分に休める形状、
寝返りが打てる広さ、であることが理想、と以前書きました。
(朝スッキリ目覚めるためのコツ https://aile-official.co.jp/media/2023/04/05/16404/)


姿勢がよくなる、体に一番楽な姿勢として「あおむけ寝」を普段は推奨していますが、自宅以外の場所で睡眠環境を選ぶことはなかなか難しいです。
もし選ぶ余地がある時は「なるべく硬めのベッドや敷布団」を選ぶこと。
普段よりやわらかい場所に寝る場合は、「横向き寝」をして背骨を守る。
など、体の負担を減らす工夫をしてお過ごしください。

また、いつもどおり自宅で過ごす人でも、テレビを見ながらごろり、
ソファでうたたね、コタツで朝まで、などの行動は首や腰の急性の痛みになりやすいので、
ほどほどに気を付けてお過ごしください。


以上、年末年始の体の使い方のコツ、でした。
よいお年をお迎えください。

投稿者プロフィール

みちのえみこ
みちのえみこ
愛され姿勢づくりの専門家
40代以上の女性のダイエット研究
姿勢調整師、姿勢科学士
JFCP認定セラピスト
(https://ameblo.jp/happybodyandlife/)
パラレルキャリア専門エール通信

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