飛行機・新幹線・車、快適な旅のひと工夫

ヘルスケア部門 体のメンテナンス(姿勢)ライターのみちのえみこです。
姿勢科学をベースに、働く女性のみなさんのお役に立つ姿勢のお話をお届けします。今回は、飛行機、新幹線、車など、長時間の移動時の座り方のコツをお伝えします。

「遠くに出張して新幹線で移動」とか「長時間の車やバスの移動」とか「海外旅行のフライト」を腰痛の原因に上げる方は多いです。腰痛があるから移動時間がつらい、という方も。実はひと工夫でそれが変わるのです。

私自身が会社員時代から出張や旅行で遠くに行くことが多かったので、移動中にどんな状態にすると体が楽か、長年さまざまな研究をした結果で実践している工夫があります。なお、飛行機でビジネスクラスやファーストクラスの場合は、椅子が人間工学的によく考えられたものなので、この工夫は不要です。エコノミークラスの椅子を、ビジネスクラスにアップグレードするくらいのコツの話です。

■ 用意するもの

1.ショールや厚手のタオルなどの布類

2.フード付きの服。パーカーなど

3.ハンドタオル(ショールなどでもOK)

まず、椅子に深く腰掛けます。お尻がちゃんと椅子の奥にあたるように、お尻をしっかりつっこみます。

1.ショールなどの布類

骨盤の上、腰椎にあてます。ちょうど椅子の背もたれと、腰の後ろが離れて空く隙間を埋める感じです。(腰椎のカーブの隙間を埋めるのです。)飛行機で備え付けの毛布や枕がある場合、それを使うのもOK。

2.フード付きの服(パーカーなど)

3.ハンドタオル(ショールなどでもOK)

フードの中にハンドタオルなどの小さめの布を入れ、フードをくるっと丸めて首の後ろの窪み(頸椎のカーブ)にあてて、背もたれに頭を当てます。これでOKです。フード付きの服でない時は、ショールなどをくるっとまるめて首の後ろにあてればOK。空気を入れてふくらむU字の枕は、かえって大きくなりすぎて首に負担をかけることがあります。使う場合は空気の量を入れ過ぎないようにご注意ください。

このように隙間を埋めると、お尻、太腿、背中がしっかり椅子に接触して身体を支えられるので楽に過ごせます。写真では背もたれの角度が90度になっていますが、お好みの角度に背もたれを倒してOKです。それから、両足はかならず床についておくこともポイントです。2つの足が床についていると上半身がしっかり安定します。足が浮いた状態だと、足の重みで足がだるくなるだけでなく、腰だけで体を支えることになり、腰痛の原因になります。飛行機移動の場合、私はリュックなどの持ち込み荷物に衣類を詰めて、前の座席の下に入れておいて、足がだるくなったら引き出してその上に足を置く、などして床の高さを変える工夫をすることもあります。新幹線だと、持ち込みのキャリーバッグの上に足を置いてしまうことも。(お行儀が悪くない程度に。)

足のむくみやだるさがいつもつらい、という方は、着圧ソックスの利用がオススメです。1時間に1度くらいは足の曲げ伸ばしをしたり、立ったりして、筋肉と関節を動かすことです。身動きしない状態で長時間いることは移動後の体のつらさにつながります。

こうした工夫で旅を快適に楽しめますよう、心から応援しています!   

投稿者プロフィール

みちのえみこ
みちのえみこ
愛され姿勢づくりの専門家
40代以上の女性のダイエット研究
姿勢調整師、姿勢科学士
JFCP認定セラピスト
(https://ameblo.jp/happybodyandlife/)
パラレルキャリア専門エール通信

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