【ヘルスケア部門 】体のメンテナンス(姿勢)ライターのみちのえみこです。
姿勢科学をベースに、働く女性のみなさんのお役に立つ姿勢のお話をお届けします。日本人の女性に一番多い自覚症状は「肩こり」です。この20年ずっと、です。(厚生労働省「国民生活基礎調査」1998年~2019年)
肩こりは日常の体の使い方によって引き起こされます。というわけで、今回は【肩こりが長引く習慣】と【肩こりになりにくい習慣】を紹介します。
まず、【肩こりが長引く3つの習慣】はこちらです。
1.長時間動かない
2.肩をもむ・指で押す・たたく
3.高さのある枕で寝る
1.長時間動かない
私たちの今の生活では、長時間体を動かさずにいることが多いです。ヒトの頭の重さは成人で約5kgあります。背骨と首や背中の筋肉で、頭を支えて動かさない状態を保ち続けることが肩こりを感じる原因になりやすいのです。
2.肩をもむ・指で押す・たたく
自分でもんだり押したりたたいたりして、肩周辺の筋肉に刺激を入れると、楽になった気がするかもしれません。でも、それは、気のせい。別の刺激が入ったことで、肩こりを感じなくなってるだけです。繰り返し筋肉の繊維を傷つけて、かえって状態を悪化させ、より強い刺激でしかごまかせなくなっていくことがほとんどです。
3.高さのある枕で寝る
夜は寝て、日中重い頭を支え続ける首や背中を休ませることが大切です。その時に高さのある枕を使うと、首をくの字にした状態で寝ることになり、首の筋肉や骨と骨の間にある椎間板が休まりません。
それでは、【肩こりになりにくい3つの習慣】をお伝えします。
1.歩く
2.体を動かす
3.仰向け寝、枕は首にあてる
1.歩く
歩くことは全身運動です。
長時間動かずにいた体をリセットするのに最適です。
たくさん歩くことが必要なのではなく、ちょっとトイレに立つとか
プリンターの印刷物を取りに行くとか、近くのコンビニに買い物に行くとか、
そのレベルでもいいのです。
2.体を動かす
30分から1時間に1回は体を動かしましょう。
1の「歩く」でもいいのですが、歩くまでできない時はその場で両腕を伸ばしたり、
立ち上がったり、膝の曲げ伸ばしをしたり、顔を上に向けたり下に向けたり、
というくらいでもいいので、少しでも使えていない部分を動かしましょう。
3.仰向け寝、枕は首にあてる
夜寝る時、おすすめは仰向けで寝ることです。
その時、隙間が空いてしまう頸椎のカーブの部分が支えられるよう、
首に枕をあてます。頭の下には枕を当てません。姿勢は体の使い方、習慣でつくられます。
【肩こりになりにくい3つの習慣】と書きましたが、これは姿勢をよくする習慣でもあります。ぜひできることからやってみてください!
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