教養部門「自然の楽しみ方」ライターのSally(サリー)です。
ニュージーランドといえば「牧場と大自然」そんなイメージを抱かれるでしょうか。そういう国でハイキングの企画をしている、と言うと、筋金入りのアウトドア派かと思われがちなのですが、実はわたしがハイキングを始めたのは39歳でNZに来てから。
アラフォー女子の「40の手習」ですね。以来、国内外の様々な自然の中を、たくさん歩いてきました。私の所属するグループはメンバーが4000人超、わたしを含む7名のオーガナイザーによってボランティアで運営されています。イベントはほぼ毎週末、欠かさず企画していて、毎回20人から、多いときで100人超の参加者をつれてハイキングに出かけます。
7名のリーダーたちはそれぞれ個性的なメンバーで、企画するハイキングも、好みや得意分野によってバラバラなのですが、みんな長年一緒に活動し、楽しみもアクシデントも共に経験し助け合ってきた仲なので、お互いを深く知り合う腐れ縁… もとい家族のような仲間たちです。私がハイキングを企画、運営するようになって、実は、深く思い知ったことがありました。
イベント前には、当然いろいろな下調べと準備をしていくのですが、自然の中で活動していると、悪天や不慮の事故などハプニングに見舞われることがあります。その時にリーダーとして決断、行動する必要があるのですが、私はそういう想定外のことがすごく苦手である、ということに気がついたのですね。
コントロールできないことが怖いと感じる。コントロール外のことに必要以上に責任を感じてしまう。完璧主義者のように正しく行動しようとしてしまう…。
対してNZ人の他のオーガナイザーたちは、準備はしてくるものの、想定外の出来事が起きても、
その時々でベストな方法を考えて、柔軟な態度で行動をしている。
多数の参加者を引き連れて迷子になって、川を渡ったり、沼地をかき分けて進まないといけなくなっても、なんだか常にリラックスしていて、それを楽しみながら対応しているということに、軽いショックを受けました。
こちらの会社でもよく使われる言葉に「Try & Error」というものがあります。トライ & エラー。まずやってみて、そこで上手くいかないことが出てきたら、それに対応しながら進んでいく。つまり、間違うことを恐れない。
もっと言うと、「間違い」というもの自体がなくて、「全てはより良くなるための学びの経験」
という考え方。思い返して、わたしは「間違うと怒られる、恥ずかしい思いをする」「答えは一つで、いつも教科書の後ろに書いてある」そんな環境の中で育ってきて、自分自身で答えを見つけること自分の手足で答え(道)を創っていくことそういう能力が未熟でした。
でも実は、それこそが、人生というプロセスそのものだったりするのですよね。
「間違えてはいけない」
「正しくなくてはいけない」
そんな思い込みを、以来、日々すこしずつ、玉ねぎの薄皮をめくるようなペースで手放しながら、ニュージーランドというゆるくて懐の深いこの国で、今日も冒険を続けてます。
今週末は、ヘルメットと膝パッドが必要な、2日間のガチな「洞窟探検」・・・。コアな8名のメンバーで行ってきます。アラフィフ女子の冒険、これからもお伝えしていきますね。
それではまた次回、See you next time!
投稿者プロフィール
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自分軸&リーダーシップコーチ
ニュージーランド在住/アメリカ心理学学士
ナチュラルな女性のリーダーシップの在り方、自己イメージと意識レベルを変えるためのイベント等を2カ国で展開
(https://lit.link/SallyinNZ)
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