ヘルスケア部門 体のメンテナンス(姿勢) ライターみちのえみこです。専門の「姿勢科学」という分野をベースに、働く女性の皆さんに役立つ話題をお届けします。
今回は姿勢の見方について。スキルアップコラムで姿勢と体について取り上げるのは今回で4回目ですが、一番大事な「良い姿勢とは?」という内容についてお伝えしていませんでした。
姿勢科学は、実は医学より建築工学やロボット工学に近い分野。人の体を建物のような「構造物」として考えます。どういうことかと言うと、「良い姿勢」であれば正常に機能しますし、「悪い姿勢」であれば異常が発生する可能性があるということ。「悪い姿勢」そのものは病気ではありませんが、腰痛、肩こり、胃痛、頭痛、便秘、冷え、生理痛などの不調を感じたり、四十肩のように動かしづらかったり、疲れやすかったり……いろいろな不具合に繋がります。
そこでまずは今の自分がどんな姿勢なのかチェックすることがとても大事です。
図にあるように、横と後ろからの姿勢を確認してみてください。自分自身でチェックするのは難しいので、誰かにチェックしてもらうか、スマートフォンで写真を撮ってもらいチェックしましょう。
横から見た時は、耳の穴、肩、腰、膝、くるぶしを結んだ線が一直線に垂直になっていると、「良い姿勢」。後ろから見た時は、耳たぶの下、肩、腰を左右で結んだ線がそれぞれ水平になっていると、「良い姿勢」です。
「姿勢は背骨の状態をあらわす」とも言われています。姿勢をチェックすればレントゲンやMRIを撮らなくても、誰でも背骨の状態を予測することができるのです。
横と後ろから見た姿勢が「良い姿勢」になっていたら、あなたの背骨はとても良い状態にあるということ。チェックポイントを結んだ線がジグザグしていたり、傾いたりしていたら、良くない状態。体で気になることがある場合は、もしかしたら関係があるのかもしれません。
ぜひご家族やお友達と姿勢チェックをして、今の状態を確認してみてくださいね。体のメンテナンスは、まずは今の状態を知ることからはじまります。
★下の画像は「良い姿勢」と「悪い姿勢」を示したものです。 Cが「良い姿勢」、ABは日本人に多い「悪い姿勢」トップ2。Aの状態は「太りやすく痩せにくい」お腹を突き出した姿勢です。
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