《夢中を見つける》

語活仲間の皆さん、こんにちは。教養部門 語学習得法ライターの滝井のぞみです。
私は今年の目標として「イタリア語習得」を掲げているのですが、「語活はしたいけれど、何だか続かない……。」という状況に陥っています。

語学習得のコラムを書いていながらお恥ずかしいのですが、「分かる!」と共感してくださる方も少なくないはず。そこで自分を元気づけるためにも、以前英語とドイツ語の語活に励んでいた時のことを振り返ってみることにしました。

今と当時の違いは、〈夢中になれること〉があるかどうか。

英語の場合、まずアメリカドラマに夢中になりました。『How I met your mother』という、エミー賞を何度も受賞した友情あり恋愛ありのコメディドラマです。『フレンズ』には全く興味を持たなかった私ですが、このドラマにはとてもハマり、何度も観たエピソードがいくつもあります。

あとは、ハリーポッターのオーディオブック。繰り返し聴いているうち、寝言で「エクスペリアームス!!」と、武装解除の魔法を唱えるまでになりました(笑)。

映画では、キャメロン・ディアスやジュード・ロウが出演している『The Holiday』。繰り返し観ているうちに、セリフも覚えて口に出せるように。

一方ドイツ語の語活は、切実でした。「貧乏語学留学」だったので、安い語学コース(できれば無料)を探すため、毎日必死になって辞書を引き、何時間もパソコンでリサーチを行いました。果たしてドイツに残れるのか、それとも日本に帰ることになってしまうのか……。生活がかかっていると言っても過言ではなかったので、必死でした。

こうして振り返ってみると、当時〈夢中になっていたこと〉に共通しているのが、「繰り返し、同じことを、何度も行っていた」ということ。

ドラマ『How I met your mother』は面白くて何度も観ましたし、ハリーポッターのオーディオブックは朗読している方の声が好きで何度も聴きました。『The Holiday』は、映画をお勧めしてくれた私の憧れの女性が、「アメリカ英語とイギリス英語がどっちも出てくるのが良い!アクセントが可愛いよね。」と言っているのを聞いて、「私もあの人のように、アクセントの違いが聞き取れるようになりたい!」と、映画を音声データ化して持ち歩き聞いていました。

ドイツ語の場合は、無料語学コースのリサーチを繰りし行っていました。毎日違う学校の語学コースに関するページを見ていたので、目にしていたドイツ語は似たような単語が多かったと記憶しています。語彙力が乏しかったので、リサーチには1〜2ヶ月かかりましたが、理解のスピードが少しずつ上がっていくのが楽しくて、頑張ることができました。

繰り返し、同じことを、何度も行う。

これは子どもが同じ絵本を何度も繰り返し読むのと同じ。大人である私たちは、理解力が付いているので、子どもの頃より遥かに効率的に語学を習得できるという利点があります。けれど、ある程度の繰り返しはやはり必要不可欠。繰り返すことで定着し、日本語に翻訳しなくても単語が出てきたり、理解できるようになります。頭の中の引き出しがスムーズに開いて、ぱっと中身を取り出すことができるようになるのです。

「語学の勉強は、色々な教材を使って、様々な発音・アクセント・単語・文章に触れたほうが良いのでは?」と思う方が多いかもしれません。けれど実際はその逆。1つのこと、1つの教材に集中し、何度も繰り返すことで力が定着していきます。そのため、飽きずに楽しく続けられる〈夢中になれること〉が見つけることができたら勝ったも同然!私も今度はイタリア語で〈夢中になれること〉を見つけようと思います。

語活で皆さんの〈夢中になったこと〉をコメント欄で教えていただけたら嬉しいです!

投稿者プロフィール

滝井のぞみ
滝井のぞみドイツ語公認通訳翻訳士/執筆家
ドイツ語公認通訳翻訳士/執筆家
◆ドイツ在住計17年のドイツ語公認通訳翻訳士
◆ドイツ留学についての著書『授業料ゼロ円留学』を出版
◆ドイツ・オランダ2拠点生活
◆インドア派の旅行好き
◆古いものやアンティークが大好き
(https://lit.link/nozomidoitsu)
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