「免疫力は高ければ良い?」というのは間違い?!

ヘルスケア部門免疫力ライターの久保田操です。
最近「免疫力を上げるには○○しよう」というお話をよく耳にすることがあると思います。でも、これって大いなる間違いだってご存じでしょうか?

まず、免疫の仕組みからお話していきます。免疫というのは、身体に備わっている防御機構なのです。免疫には3つの段階があります。

  • 防御壁1
    侵入を阻止する口、鼻、目、腸管などの粘膜から細菌やウイルスなどの異物が体内へと侵入するのを防ぐ
  • 防御壁2
    闘う体内に侵入した異物に対して攻撃し、食べて分解する
  • 防御壁3
    記憶する一度体内に侵入した異物を記憶して、同じ異物が再び侵入したときに排除する。

この仕組みは予防接種の「ワクチン」に使われてます。 こう言うと、それでは免疫力が高い方が良いのでは?と思う方が多いかもしれませんね。しかし、現実はそうではありません!ㅤ


あなたは花粉症でしょうか?

もし、あなたが花粉症であれば、免疫が強すぎておこっている病気なのです。これは、花粉自体が悪い事をしているわけではありません。しかし、花粉に対して免疫細胞が過剰に反応してしまい、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみといったアレルギー症状が出てくるわけです。

免疫は弱すぎてもウィルスに対抗できず、強すぎてもアレルギーになってしまうわけです。ですから免疫を上げたり下げたりではなく、バランスが大事。現在、特定の感染症に対する免疫を上げる食べ物などは見つかっていません。ではどうやって免疫のバランスをとるのか?ということです。

基本は3つしかありません。

  1. バランスの取れた食事
  2. 適度な運動、
  3. 十分な睡眠なのです。

ところが、これでは健康商材が売れない! それが世の中に溢れている情報と本当の問題のズレになってしまうのです。 次回は「免疫力を下げる原因を知れば対策できる」をお伝えします。

投稿者プロフィール

久保田操
久保田操健康リズム・カウンセラー
薬剤師歴約20年。心と身体のリズムを整えてあなたの健康改善をサポート
「じかん管理で健康をデザインする」Kindle出版9/17
~健康が当たり前の世界をつくる~
(https://ameblo.jp/spirit-misao/)
パラレルキャリア専門エール通信

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