偶然をチャンスに変えるコツ

ビジネス部門 キャリアライターの山下いずみです。
前回のコラムでご紹介した「キャリアドリフト」。読者の皆さんからは「これだ!と目標を決めるには何だかしっくりこないなぁと思っていました。

今の時代、そしてわたしにもピッタリです。」などのコメントをいただくことができました。私と同じようにゴール設定が苦手な方のもとにメッセージが届いた、ということが分かり嬉しかったです。ありがとうございました。

一方で、「流れに身を任せるなんて不安です。どうやったら決断のタイミングが分かりますか?」というコメントも。今日はそんな方にオススメしたい、ある「キャリア理論」をご紹介します。

それは「計画的偶発性理論」。名前をみるとなんだか難しそうですが、要は「キャリアの●割は、偶然の出来事によって決定されている。」という理論です。

あるアメリカの教授がビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査したところ、そのターニングポイントの●割が「本人の予想しない偶然の出来事によるもの」だったそうなんです。

さて…何割だと思いますか?

なんと8割なんです!「本当に?」と思われるかも知れませんが、皆さんも仕事を選ぶ際、社名や仕事内容、待遇だけでなく、偶然のご縁や人との出会いが決め手となった経験をされたことはありませんか?
私自身のことを思い返してみると、“偶然の出来事で”次のキャリア、新たな人脈や機会に恵まれた経験が何度もあります。

●新卒で入った会社で体調に

本屋で偶然手に取った求人誌の『探そう、仕事の、歓びを』というキャッチコピーに惹かれて応募書類を送付した結果、「人⇔企業のマッチング」という現職に出会えた

●2020/3突然の自宅待機命令で無職のピンチに

仕事を探すため必死で情報収集したところ、パラレルキャリア推進委員会の存在を知った

ではどうすればその“偶然”を引き寄せられるのでしょうか?コツがあったら知りたいですよね?この理論を提唱したクランボルツ博士は、“良い偶然を引き寄せるために必要なマインド”として以下5つを挙げています。

  1. 好奇心
  2. 持続性
  3. 楽観性
  4. 柔軟性
  5. 冒険心

私は最近、この5つの中でも特に

  • 楽観性:思い描いたことは必ず実現する、可能になるとポジティブに考える
  • 柔軟性:こだわりを捨て、信念や態度、行動を変えてみる

の2つを意識しています。なぜかというと苦手だからです。そして周囲の軽やかに変化していく友人たちは、特にこの2つを大切にしているように見えたということもあります。

コロナによって私たちの在り方、働き方も大きく変わっています。時に不安になることもありますが、そんなときはこの“5つのしなやかマインド”に立ち帰り、怖がらず、目の前の出来事に向き合ってみませんか。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ステキな一日になりますように。

投稿者プロフィール

山下いずみ
山下いずみキャリアコンサルタント
『働くことは生きること』
人材エージェントで「企業」と「人」を繋ぐコーディネーターとして20年勤務、3000人以上の転職支援に携わる。
一方、個人では
「転職しなくてもいい」キャリア相談を実施中。
~しなきゃ、すべきの「正解思考」で頑張るアラフォー女性が、「~したい、しよう!」と自分の直感や可能性を信じて一歩踏み出せるようになることを目的にセッションを行っている。
1974年9月生まれ/神奈川県横浜市出身
趣味は野球観戦!待望のプロ野球も開幕、地元横浜DeNAベイスターズの優勝を願い、熱い声援を送る日々を過ごしている♪
パラレルキャリア専門エール通信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です