子育て部門マインド ライターの塗木望(ぞみー)です。アドラー心理学をベースに子育てが楽に楽しくなる考え方、今月は「子供のありのままを受け止める」についてです。
「うちの子、いつもだらだらしてばかり・・・」「引っ込み思案で困るわ・・・」
こんな子供の短所自慢、ママ達の井戸端会議でよく聞きませんか?
実はこれ、脳科学的にも人間は欠けているところに目を向けがちな生き物だと証明されているので、ある程度仕方のない光景です。ですが残念なことに、内閣府の調査で日本の若者の自己肯定感が諸外国に比べて著しく低いというデータが出ています。
欧米諸国では8割の若者が自分自身に満足していると答えているのに対して、日本の若者は45%。原因は様々だとは思いますが、この短所に目を向ける文化も原因の1つではないでしょうか。幸せに生きていってほしいと願っている我が子が、自己肯定感が低く育ってしまう。そんなの親としては不本意ですよね。
そんなときに有効なのが、アドラー子育ての「子供のありのままを受け止める」という考え方です。
子供のいい部分はもちろん、失敗や短所も含めてまるっと「あなたはあなた」として、受け止めてあげるのです。とはいえ短所を受け止めるのは、なかなか難しくもあります。そんなときは、リフレーミングが有効です。
例えば、引っ込み思案なら周りをよく見ている、うるさいならムードメーカーというように、マイナスの表現をちょっと見方を変えてプラスの表現に変えてあげるのです。私がアドラー子育てを学ぼうと思ったきっかけは、3歳の頃の長男が手に負えず悩んでいたことでした。当時長男について書き出すと「うるさい、言うことを聞かない」などマイナスな表現が多くありました。
ですが、今では彼自身はほぼ変わっていないのに「うちの子最高!」状態です(笑)。ちょっと見方を変えるだけで、こんなにも変わるのです。さらに親がこのマインドを習得すると、子供は失敗しても受け止めてもらえるので安心してチャレンジするようになります。失敗を恐れずやってみたい!と飛び込み、試行錯誤して学んでいく学びのサイクルができれば、子供はどんどん自分から能力を伸ばしていきます。
始まりは親が子供のありのままを受け止めるだけ。それだけで子供がどんどん伸びていくなんて、ステキじゃありませんか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
来月のテーマは「共感と勇気づけ」を予定しております。アドラー子育てに興味がある、もっとこんな話が聞きたい!という方は、ぜひコメントなどいただけると嬉しいです!
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