更年期の症状を知ろう

ヘルスケア部門 更年期ライターの山崎明美です。
連載第2回目は更年期症状についてお伝えします。

いわゆる更年期の症状は、個人差がかなりあります。

「ほとんど感じなかった」
「忙しすぎて感じている暇がなかった」
「なんだかやる気が出ない」
「集中力がなくなってしまって悩んでいる」
「体力には自信があったのに疲れやすい」

など様々です。

女性ホルモンは、体のいたるところで働いて女性の健康を内側から支え、代謝アップや精神状態の安定に効果をもたらしています。特に女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、分泌量が急激に減ると心身のバランスに様々な影響を与えます。

具体的な症状は大きく3つ。
(1)血管への影響による症状
(2)さまざまな全身の症状
(3)精神的な症状

(1)血管への影響による症状

エストロゲンは、血管をしなやかに保ち、血流を促す作用があります。更年期まではエストロゲンが動脈硬化の予防や内臓脂肪の分解をしやすくしてくれているのです。女性が男性よりも生活習慣病の発症が少ないのもエストロゲンのおかげ。私たちが意識することはありませんが、日々健気に働いてくれているんですね。それが更年期になって分泌量が減ると、血中コレステロールが上昇するため、糖尿病や高血圧、動脈硬化に注意が必要となります。

(2)さまざまな全身の症状

女性ホルモンの減少は自律神経に影響します。例えば、めまい・動悸・胸が締め付けられるような感じ・頭痛・肩こり・腰や背中の痛み・関節の痛み・冷え・しびれ・疲れやすさ、などです。

(3)精神的な症状

更年期には、気分の落ち込み、意欲の低下、情緒不安定、不眠などが起きることがあります。例えば、きれい好きなのに部屋が散らかりやすくなる、集中しにくくなって仕事がはかどらない、動きや話し方がゆっくりになる、気分が晴れない、笑うことが減る、なんだかイライラしやすい、夜中に目が覚める、などです。

ここまで読むと「こんなにあるのか……。」と落ち込んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。けれどご心配なく。これから更年期の方にも、今更年期の方にも、様々な対応策があります。私の更年期世代の友人・知人・先輩たちは、うまく症状とつきあい、楽しそうですよ。

自分のことをどれだけ優先し、どれだけケアするかは、人生の時期によって蛇口を開けたり締めたりするように調整が必要です。けれど完全に閉めてしまわないことが大切。

次回は、更年期の対策・治療についてお伝えします。

投稿者プロフィール

YamazakiAkemi
YamazakiAkemiパーソナルへルスコンシェルジュ®
保健医療、公衆衛生の世界で活動してきました。
この観点からみる、「どう生きるか?」という問いを、ずっとしているように思います。

「健康」は、何かを達成する”手段”です。

どんな状態のこころとからだも、変化がうまれます。
こころもからだも、(特定の場合を除き)、
したようになっていく、といえましょう。

自分を、自分が思うように、この世に活かしたいのであれば、
自身の心身にフォーカスする時間が必要ですし、大切です。

時々、自分のこころとからだをみつめ、整える、
このことを行う伴走者としての、パーソナルヘルスコンシェルジュ®です。

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そして、生き方の多様は、性の多様性でもあり、
国によっても、また時代によっても大きく捉え方が変わるので、
きちんと語る場を創って行くことの大切さを感じています。

社会の中のパートナーシップは、なんでも大切なものですが、
恋と愛と情のパートナーシップは素敵でもあり、
ときに人を悩ませます。
ことに、性が関わる時など。

大人がハッピーでいることは、次世代に影響していきます。
大人がハッピーでいるために、こころとからだの健康や性の健康は重要ポイントです。


私がこの道へ進む、そのきっかけは、自分の思いとは別なことから。
でも、それがいつしか自分の歩む道になっていたような。

だからでしょうか、
どう生きるのかを「考える」ことを、ずっとしてきたように思います。

「ものを考えるということを、しっかりやってみよう」と伝えています。
これは、自分の強さと弱さを味方に、しなやかに生きるヒントかもしれません。
パラレルキャリア専門エール通信

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