キャリアデザインはもう古い?!

おはようございます。キャリア部門ライターの山下いずみです。
このコラムを通じ、すこしでもキャリアの話を“身近に”感じてもらえたら嬉しいです。

さて、はやくも4月半ば🌸会社勤めの方は、通常のお仕事に加え「昨年度の振返り」「今年度の目標設定」など行う時期でもありますね。「この一年、取り組みたいこと」「〇年後のキャリアビジョン」の項目を前にまたこの時期がやってきた…もうネタは尽きたよ…と頭を抱えていらっしゃる方もいるかもしれません?(私、笑)そんな方に今日お届けしたいのが「キャリアドリフト=あえて流されてみる」という考え方です。

今までの主流は「キャリアデザイン」

終身雇用や年功序列の制度が基盤にあった日本では、「キャリアは決めておく、目標を明確に設定して進む」ということが重視されてきました。皆さんも入社時研修や〇年次研修等で「1年後の自分」「3年後の自分」「10年後の自分」といった具合にキャリアプランを作った経験があるのではないでしょうか?

しかし変化の激しい現代、キャリアプランを“必死に”固めても環境の変化であっさり崩れてしまう可能性大です。また結婚・出産や病気、家庭の事情(配偶者の転勤、親の介護など)などでやむを得ず働き方を見直さなくてはいけないこともありますよね。そこで生まれた考え方が「キャリアドリフト」。「ドリフト=漂流する」、あえて流されてみることも大切、という考え方です。

「キャリアドリフト」とは

キャリアをあえてデザインしない!将来やキャリアに対する心配を忘れ前に進みながらも漂流(ドリフト)するように、流れに身を任せるという考え方を提唱したのは神戸大学大学院の金井壽宏教授。そうよね、目標なんて立ててもその通りにならないんだから。

とキャリアデザインシートをパタッと閉じたあなた!
いやいや、もう少し続きを聞いてください。金井教授によると

キャリア(=職業人生)はキャリアデザインとキャリアドリフトの繰り返し。

  1. 大きな節目で立ち止まってじっくり考え、方向性や夢を決める
  2. 一旦決めたら、深く考えず目の前の仕事・日々の生活に集中、全力で取り組む

ここでいう①大きな節目とは外的要因(転職、異動、出産、病気、介護等)と内的要因(「このままでいいのかな?」など自分の内側から生じる違和感)の両方。私たちには、何年かおきに大きな決断に迫られる状況がやってきます。そんな時こそ自分のキャリア・方向性についてじっくり向き合ってみることが大切。会社勤めの方は【上期下期の目標設定~振り返り】の機会を活用して「この一年、この環境(会社だけでなく、プライベートの時間の使い方も含め)でどう過ごすか」考えてみるのもオススメです。じゃないと、流されて一年あっという間に終わっちゃうから💦

「キャリアドリフト」で重要なこと

「キャリアをあえてデザインしない」のは✨偶然やってきた機会を活かし、環境の変化に柔軟に対応できるように専念すること、が本来の意味。「目標なく組織や周囲、環境にただ流される」のではなく

節目で方向修正ができるよう夢や目標、大きな方向性を持つこと

一旦決めたら、あとは「今、ここ」に集中。大丈夫、いつでも修正できるから。“必死に”固める必要はないよ。(と私、そして目標設定に悩むあなたへ✨

いかがでしたか?
感想や「ここがわからない!もっと聞きたい!」などありましたら、お気軽にコメントくださいませ♪ 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日もステキな一日になりますように✨

投稿者プロフィール

山下いずみ
山下いずみキャリアコンサルタント
『働くことは生きること』
人材エージェントで「企業」と「人」を繋ぐコーディネーターとして20年勤務、3000人以上の転職支援に携わる。
一方、個人では
「転職しなくてもいい」キャリア相談を実施中。
~しなきゃ、すべきの「正解思考」で頑張るアラフォー女性が、「~したい、しよう!」と自分の直感や可能性を信じて一歩踏み出せるようになることを目的にセッションを行っている。
1974年9月生まれ/神奈川県横浜市出身
趣味は野球観戦!待望のプロ野球も開幕、地元横浜DeNAベイスターズの優勝を願い、熱い声援を送る日々を過ごしている♪
パラレルキャリア専門エール通信

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