ヘルスケア部門 体のメンテナンス(姿勢)ライターのみちのえみこです。今月からコラムを担当させていただくことになりました。「姿勢科学」という分野をベースに、働く女性のみなさんのお役に立つ、「姿勢のお話」をお届けしていきます。
突然ですが、この一週間で笑う瞬間はありましたか?「微笑む」でも「爆笑する」でもなんでも大丈夫です。
鏡を見て、笑ってみてください。口角を上げて口だけで笑うと、目元の筋肉は動きません。目だけで笑おうとすると、逆に口元が緊張するような気がします。顔の筋肉全体がリラックスできていて楽に動かせる状態じゃないと、人から見ても自然に笑っている表情というのはできません。
笑うことは自然治癒力を高める一番の方法とよく言いますが、体に力が入りすぎているとそれもできなくなってしまうことがあります。4月はいろんな変化が多い時。生活や環境が変わったり、一緒にいる顔ぶれが変わったり、仕事の内容が変わったり……様々な変化があります。初めてのことや慣れていないことをする時。あるいは、初対面だったりよく知らない人と時間を過ごす時。気温や湿度の変化を感じる時。そんな時人は緊張します。緊張すると交感神経が優位になり、筋肉が縮んで力が入った状態になります。
もし笑うことができたなら、顔の周りの筋肉がふっと緩みます。笑うことで緊張という呪いから解き放たれます。かたく締まっていた首周辺の筋肉が緩めば、呼吸も楽にでき、肩の力も自然に抜けます。声を上げて笑うことまでできれば、お腹や背中の筋肉も動かせて全身の筋肉をリラックスさせることができます。
赤ちゃんや動物の写真、コメディ、笑える動画など、何か思わず笑顔になってしまうものを自分で知っておくのもいいかもしれません。あるいは、何も考えずに体を動かす方がいい時は、こちらの簡単な体のリラックス法をお試しください。
- 両手に何ももたずに立ちます
- つま先立ちで少しかかとを浮かせます
- かかとを下ろします
この繰り返し。かかとの上げ下ろしで体が上下しゆらゆらします。肩も腕も力を抜いてただ全身でゆらゆらするだけ。これに加え、ゆっくりと深呼吸を何度かすることもおすすめです。
体に力を入れて長時間過ごすことは、体の機能が正常に働こうとするのを邪魔してしまいます。時々無駄な力を抜いてリセットすることは病気を予防する方法の一つであり、姿勢よく過ごす極意の一つでもあります。20分以上同じ姿勢でいることは寿命に影響する(体に悪い)と言われているため、仕事で座りっぱなしでいる時も、ぜひ30分に1度くらいの頻度でこの運動をしてみてください。全身の筋肉の無駄な力を抜いてリラックスし、笑う余裕をもって、体の機能を働かせやすい姿勢を取り戻していきましょう。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- スキルアップコラム2024年2月21日肩こり、背中のこりを防ぐ体の動かし方
- スキルアップコラム2023年12月20日年末年始に注意したい体の使い方
- スキルアップコラム2023年4月5日朝スッキリ目覚めるためのコツ
- スキルアップコラム2023年3月1日仕事が出来る人が大切にしていること