遺言書なんていらない!?

こんにちは!お金部門(相続)ライターの有賀郁子です。いつもお読みいただきましてありがとうございます。前回まで2回に分けて、自分で作る遺言書について書きました。

後編は一連の流れを載せましたので長くなりました。今回はもっと気楽に読んでいただきながら、ご自身やご家族のことを考えていただける内容にしたいと思います。

遺言書はすべての人が用意しなくてはならないものではありません。 

例えば家族構成や人間関係がシンプルで、自分亡き後、資産を引き継いだり、整理する人が一人っ子のお子さんだけであるとか、親族間で遺産などどうするか、しっかり決まっている場合などです。「私のものは、みんなあなたにあげるから、後はお願いね」の一言で済むのでしたら遺言書は必要ないと思います。

しかし、あなたが何を持っていて、それがどこにあるのかを書き出しておくことで、残された人に負担が軽くなります。資産の多い方が財産目録を作るのは、相続発生後分かりやすくて遺族は助かります。
そしてエンディングノートを用意し、コツコツ書いておくことも、自分自身も資産などの整理ができますから良いと思います。 

私が親の葬儀の準備で困ったことの一つが、友人関係と遠い親戚の関係でした。特に友人関係は、長年親元を離れて暮らしていましたので、殆ど分からなかったのです。さらに悪いことに、親を亡くして落ち込んでいるのと同時に、準備が忙し過ぎて頭がまわらず、近くに住む生前お世話になった方すら、すっかり連絡するのを忘れていて葬儀中や葬儀後、大変叱られた経験があります。  

ですからエンディングノートには、家系図だけでなく交友関係やその方への連絡先、連絡のタイミングもぜひ書いておいてください。連絡のタイミングとは、体調の悪化により医師から家族が呼ばれるような状態の時、その方にも連絡して最期に会いたい人なのか、お通夜や葬儀のお知らせからでいいのかなどです。

こうしてみると、エンディングノートも重要ですし、どこまでも深く考えてしまいますが、まずは所持している銀行口座や、加入している生命保険など、書きやすいところから始めていくといいですね。最後までお読みいただきましてありがとうございます。

投稿者プロフィール

有賀郁子
有賀郁子合同会社インクリースオフィス代表者/ファイナンシャルプランナー&相続士
37歳の時、父の病をきっかけに、地元長野県に帰る。父の介護と他界、そこで遺されたお金を母の生活費のために運用しようとするが、リーマンショックもあり失敗。同時に失業で収入を失い、住宅ローンを抱えるという3重苦。
お金のことを知らなかった、だから失ってしまった。そして当時は誰にも聞けなかった経験から、私があの時会いたかったアドバイザーになることを決意し、9年目になります。
1967年4月生まれ。長野県諏訪市在住
セミナーやウェビナーを通して、今の時代の資産形成を「貯蓄セミナー」として伝え、資産を守り賢く引き継ぐために相続を円滑円満にするための相続セミナーも好評です。
パラレルキャリア専門エール通信

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