他人との競争を避けるための「孫子の兵法」

マインド部門 「中国史から学ぶ生き方」ライター能世雄妃です。
この度スキルアップコラムのコラムニストとして「現代社会を生きるための『孫子』」について書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

当コラムでは『孫子』の中に書かれている、「自分らしく生きるためのヒント」を分かりやすく解説していきます。

他人との競争はやたらコストがかかるものだからできるだけやらない方がいい

私自信、「他人から嫉妬されず、他人に嫉妬することなく穏やかに生きたい」と思いながら生きてきました。SNSで簡単に他人のライフスタイルがのぞけるようになった今、無意味な他人との比較に苦しむ人が後を絶ちません。
さらに今は、結婚すれば、子供がいれば、お金を稼いでいれば「幸せ」というわけでもなく、幸せの在り方も多様化しています。それは私たちが「自由」であることの象徴なのかもしれません。しかし自分の中で「幸せの基準」ができていないと、他人との不要な争いに巻き込まれるリスクもあります。

今から2500年ほど前、後に「戦国時代」と呼ばれるほど戦乱の絶えない時代の中国で、「戦争に勝つ方法」が1冊の本にまとめられました。その本『孫子』には次のようなことが書かれています。

兵は国の大事なり
(戦争は人命も金も大量に使う)

百戦百勝は善の善ならず
(百回戦って百回勝つのは賢い戦い方ではない。そもそも戦わないのが一番だ)

「戦争に勝つ方法」が書かれているはずの本に、「戦争に勝つためには戦争をしないこと」、そして「戦争を避ける方法」が書かれているのです。ぱっと聞くと混乱してしまいますが、少し考えてみると「的を得ている」と感じませんか。

『孫子』は歴史上の戦術家だけでなく、政治家やその他の分野で活躍した偉人たちも読んでいる古典です。経営者の中にも愛読している人が少なくありません。そして、私たちにとっても他者との不要な競争を避けるヒントが書かれています。

幸せの在り方が多様化し、自分が望んでいなくても他人と比較されることさえある今。まずは「他人との比較・競争(戦争)はできるだけ避けよう」という立場に立つことが自分らしく平和な日常を作るのではないでしょうか。

投稿者プロフィール

能世雄妃
能世雄妃文章が書ける美女
作家・ライター・モデル。「有意義な暇つぶし」になるものを作っています。
(https://writing-beauty.com/)
パラレルキャリア専門エール通信

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