キャリア部門海外子育てライターのスピアかずこです。
4月は新学年が始まる心弾む季節ですが、欧米では6月から始まる夏休みに向け、予定を組むのに大わらわの時期でもあります。
欧米の夏休みは長く、6〜9月まで約3ヶ月間続きます。長すぎる夏休みは働く親にとって負担が大きく、子ども達の学力も低下してしまう(長い休みで学習したことを忘れてしまう)ため、私の住むハワイの公立校ではイヤーラウンドと呼ばれるスケジュールを採用しています。
これは新学年を8月に開始して夏休みを2ヶ月間に短縮する代わりに、春と秋に1週間、冬に2週間の休みを組んだスケジュールで、今ではすっかり定着しています。
■選択肢いっぱいの夏休み
ハワイの小学生の一般的な夏休みの過ごし方といえば、サマーキャンプへの参加です。キャンプといっても屋外キャンプのことではなく(もちろんそうしたプログラムもあります)、スポーツや芸術、サイエンスの夏期講習のようなものが主流。
次に人気なのは、サマーファンと呼ばれるお遊び主体のプログラム。学校主催のサマースクールもありますが、こちらは前年度の補習が学習内容となっています。
中学〜高校生になるとアカデミックなプログラムが増え、サマースクールで単位を先取りすることも出来るようになります。いずれにしても1週間〜6週間単位で申し込むものが多いですね。州政府主催のものは安くすみますが、一般のプログラムはコストもかなりかかります。
こうしたプログラムと家族旅行などをうまく組み合わせ、パズルのような夏の計画が完成します。
■夏の体験が成長にも影響
夏休みは自然に触れて、家族とゆったり過ごせる貴重な時間ですが、子どもの才能の芽を伸ばし、学びの場を広げる絶好のチャンスでもあります。ハワイから米本土へスポーツや芸術のキャンプに参加したり、リーダーシップを学ぶプログラムに参加したり。高校生の中には毎年単位を先取りして大学の単位まで習得してしまう子もいたりするほど。
普段の学校生活では得られない経験ができる夏休みだけに、ボ〜ッと過ごしてしまうのはもったいない!欧米では夏休みが、わが子の個性に合った「学び」をダイナミックに追求する時間として活用されています。
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