【子育て】海外子育て ライター スピアかずこです。
今回が最終コラムになります。そこで、これまで海外子育てで学んだことを、五つのポイントにまとめてみました。どうぞ最後までお付き合いください。
■子どもは別人格 最大の尊敬を
9ヶ月もの間、自分の体内で育んだ愛しい子どもに、ベストな環境を与え、ベストな人生を…と望むの親心というもの。でも子どもは別人格。その子の個性を尊重し、たとえ親の思惑から外れたとしても、成長を見守ることが海外ではより大切にされています。欧米はドライな個人主義社会だと否定的に言われることも多いですが、子どもを自分の所有物としない、個を尊重する社会という意味では、まさに個人主義なのです。
■ 夫婦のユニットが最優先 だから添い寝もしない
夫婦という関係に、追加メンバーとして迎え入れられるのが子どもという意識が徹底しています。あくまで夫婦というユニットが家族の基本なので、子育てが全生活の中心で、夫の影が薄くなるという結婚生活はあり得ない。赤ちゃんと添い寝をしない、ベビーシッターを雇って夫婦で外出する時間を作るといった欧米の常識は、そうした考えから生まれています。だから夫婦関係が壊れてしまったら、例え結婚の何倍もの苦労をしても、あっさり離婚を選択する人が後を絶たないんですけどね…。
■可愛い子には旅をさせろ
かつてアメリカでは子どもが18歳になったら、さっさと家から追い出して、大学の寮やアパートで一人暮らしを始めさせるのが当たり前でした。子もそれを望んでいたのです。住宅事情や親子関係が変わった現代では、実家暮らしの若者も増えましたが、「可愛い子には旅をさせろ」とはよく言ったもの。一度は親元を離れることで、親に感謝する心が芽生え、家事能力も高くなり、自然と子どもは自立していきます。進学や留学など、どんな形でもいいので、親元を離れ自立する機会を持つように奨励したいですね。
■孤育てはやめて助けを借りよう
母親が子育ての全責任をになって、一人孤独に子育てに取り組むのは、あまりにも悲惨。気軽に助けを求めることができる親兄弟と離れて海外で暮らす場合は、さらに孤独に陥りがちですが、ただ待っているだけでは、何も変わりません。ベビーシッターや保育園を利用したり、子育てグループに入ったり、あらゆる工夫を凝らしながら、子育てをそばで応援してくれる人を増やし、コミュニティを作っていきましょう。
■早くからお金の教育を
与えすぎない。そして自分の食いぶちを稼ぐことがいかに大変か、それを教えることは重要です。アルバイトしても、自分で起業しても良い。マネーリテラシーの高い子に育てるのが、これからの社会では大切だと思います。それはお金を増やすことだけに限らず、お金の賢い使い方を教えることも、同じくらい大切ではないでしょうか。
海外子育ては、日本と勝手が違う点もあれば、子育ての悩みは世界共通と思える点もありますが、多様性を受け入れ、視野が広がることは間違いないなさそうです。どこにいても自分らしいスタイルで、子育てを楽しんでいきたいですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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