インタビュー企画<第6回>_塗木望さん

第6回目のインタビューに答えてくださったのは、子育て部門 マインド担当の塗木望(ぞみー)さん。今年4月からコラムニストとしてご投稿いただいています。IT企業で正社員として勤める傍ら、パラレルキャリアとして講演や執筆を行い、また2人の男の子のママでもあります。とても大変そうですが、普段のコラムからは「アドラー心理学」を活用することで3つの役割を楽しみながら実践していらっしゃる様子が伺えます。けれど過去には仕事と育児の両立で悩み、苦しかった時期もあったそう……。そこで現在に至るまでの経緯について、ご本人にお話しを伺ってみました。

−これまでの経歴について教えてください。

新卒後IT企業に入社し、家電メーカーやアパレル会社のシステム開発に従事。プロジェクトマネージャーとしてキャリアを積んでいく中で、IT業界における最先端の技術やAIの発展を肌身で感じてきました。
2014年に長男、2017年に次男を出産。2度の育児休職と時短勤務を経て、現在はフルタイムで勤務しています。

一時期子育てに悩み、アドラー心理学を学んだことがきっかけで「人」に関心を持つように。「もっと人に関わる仕事がしてみたい!」という思いから、昨年社内公募制度を利用してキャリアチェンジ。現在はグローバル分野の人事担当として社員教育制度やモチベーションアップ施策の検討に取り組んでいます。

また、正社員として勤務する傍ら会社に兼業申請を行い、「12歳までに探究力あふれる子供に育てる!勇気づけ子育てコーチ」として、「子育て」「教育」といったテーマで講演を行ったり、コラムを執筆したりしています。

ーパラレルキャリアを志したきっかけを教えてください。

前述のように、IT業界で最先端の技術やAIの発展を肌身で感じてきた経験から、「これからの世界で活躍できる人はどんな人だろう」ということを常に考えてきました。

私自身は環境に恵まれたこともあり、現在”ワーママ”として、楽しく無理なく自分のやりたい事を実現しています。子ども達も今のところ、のびのびとそれぞれの力を伸ばして成長しています。

けれどSNSなどで”ワーママ”が投稿している内容を見ると、周囲の協力が得られずキャリアを諦めてしまったり、加熱する受験戦争にさらされて疲弊していたり……。

そんな状況を見て、「日本のママと子どもたちがもっと楽しく無理なく日々を送れるように、私の経験や知識を活かしたい!」と思い立ち、講演や情報発信を始めることにしました。

ーコラムで取り扱っているテーマに興味を持ったきっかけを教えてください。

長男を出産後復職した際には、仕事と育児の両立に四苦八苦していました。仕事・家事・育児を思うように進めることができず、常にイライラガミガミ……。職場の同僚に対しても、長男に対しても”申し訳ない”という思いが募り、苦しんでいました。

長男が2歳のときには、保育園の転園とイヤイヤ期が重なり、毎朝泣き喚くような状態に。すると、「泣き声を聞いた近所の方から連絡があった」と、児童相談所の方が家を訪ねてきたのです。「毎日必死で頑張っているのに、私は虐待を疑われるようなママなのか……。」と、子育ての自信が崩壊。「なんとかしてイライラガミガミしたママから抜け出したい」と必死の思いで見つけ出したのが、アドラー心理学を活用した子育て。理論を学び日々実践していく中で、子育てが楽に、そして楽しくなりました。また、子どもたちも自立して考える力が育ってきていると実感しています。

−パラレルキャリアとして直面した苦労・つまずき・困難について教えてください。またそれらをどうやって乗り越えましたか?

起業ではなく、兼業でパラレルキャリアを実践しているため、本業が忙しくなると活動時間を確保することが難しくなってしまいます。けれど会社員としての経験が兼業の活動につながり、兼業で得た知識や経験が会社員として役立つこともあるため、これからも貪欲に両方を楽しく続けていきたいと考えています。

−パラレルキャリアを志す女性にメッセージをお願いします。

母親としても、社会人としても自信を持つことができず悩んでいた数年前。そこから私がパラレルキャリアを実践することになるなんて、思ってもいませんでした。けれどアドラー心理学を学んだことでマインドが変わり、「自分自身の好きなこと・やりたいことを諦めない」という選択をし続けてきました。その結果今の私があると実感しています。

もし皆さんが好きなこと・やりたいことを行動に移す上で、制約があったり、自信が持てなかったりしても、どうか諦めないでください。上手くいかないときでも自分を認め、少しずつやりたいこと・できることを積み重ねていくことが大切です。ぜひ一緒に、パラレルキャリアを楽しみましょう!

きっと誰もが1度は耳にしたことがあるアドラー心理学。「興味はあるけれど、1から学ぶ時間がない……。」という方も多いのでは?望さんのコラムでは、アドラー心理学について知識を得るだけでなく、育児における実践方法についても学ぶことができます。望さんご自身がそうであったように、「イライラガミガミしたママから卒業したい!」と感じている方。ぜひ望さんのコラムに目を通してみてくださいね。

Interviewed and written by Naoko Udagawa

▼過去のコラムはこちらからご覧いただけます。
Aile通信Web版 http://aile-official.co.jp/media/

投稿者プロフィール

塗木望
塗木望勇気づけ子育てコーチ
勇気づけ子育てで未来の世界で生きる力あふれる子供に!
2014年・2017年生まれBoysママ。
長男は探究型スクールのTCS通学中。
公式LINE(https://lin.ee/eR4wLro)
パラレルキャリア専門エール通信

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