キャリア部門 海外子育てライターのスピアかずこです。宿題に使わない教科書を学校に置いて帰る”置き勉”。2018年に文部科学省が許可したにも関わらず、まだ禁止している学校も多いそうですが、皆さんの地域はいかがですか?
ハワイではキンダーガーテン(日本の幼稚園年長にあたる)から、文房具はすべて置き勉。教科書も置き勉が認められています。低学年の教科書はプリント、3年生あたりから分厚くて重い教科書が貸与されていましたが、これもデジタルに移行しています。
1年分の文房具を用意
ハワイの小学校では、学年の始めに渡される「スクールサプライリスト」をもとに、1年分の文房具をドラッグストアで購入し、登校初日に持参します。お店も各校のリストを取り揃え、必要なものは「Back to School Sale」を行い、安く提供してくれます。鉛筆2ダース、消しゴム3個、色鉛筆、クレヨン、マーカー、絵の具、ノート各教科分などなど……。最初は大量に買い揃える必要がありますが、あとは1年中置き勉(笑)。
日本では時間割に合わせて翌日の準備をするのが「忘れ物をしない習慣作りに役立つ」と考えられているようですが、こちらではすべて自己責任。「学校に置いていれば忘れ物はない」という考えなのかも?
大量に持参した文房具をきちんと使っているかなんて、先生はお構いなし。私は子どもが低学年の時、参観日にたまたま引き出しをチェックしてみたら、クレヨンは折れ、鉛筆は削られておらず、消しゴムは分解されてバラバラ……なんてこともありました。
忘れ物チェックのワナ
置き勉だろうがなかろうが、「忘れ物をしない習慣」を身に付けさせるのは親の役目。先生の仕事ではありません。そうなるとついつい心配で、親が時間割を確認して……と子どものお世話をしたくなりますが、ちょっと待った!
「転ばぬ先の杖」をいつも用意していると、子どもの成長はありません。ハワイでは遠足の申し込み用紙を提出し忘れていても、なんのフォローもありません。遠足の日に自分だけバスに乗ることができず学校に居残り……という事態も珍しくはなく、実際そんな子を時々見かけます。
低学年のうちから、①プリントは持ち帰る、②プランナー(連絡帳)に連絡事項を書く、③期日までに提出物を出すという3点を自分で行うことができるよう毎日徹底する。どこまでも「自立」が子育ての目標です。
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