「目標設定が苦手」な方に伝えたい!その1

キャリア部門ライターの山下いずみです。皆さん今年の目標はもう立てましたか?

「目標が浮かばない」
「立てたけれど全くやる気が出ない…」
「目標がいつの間にか重荷になっている」

そんなあなたのために、今回は「やる気がでる目標の立て方」について考えてみたいと思います。

相談者:野比のび太さん(10歳)
─ 相談内容 ─
学校で「理想のキャリアビジョン」を描き、その実現に向け今年何をするか発表する授業がありました。剛田くんは歌手、骨川くんはデザイナー、出木杉くんは研究者。みんなからはスラスラ「理想の未来」が出てきましたが、僕は全く思い描くことができず……。
勇気を出して「しずかちゃんと結婚して、幸せな家庭をつくることです!」と言ったら、先生に「ごまかすな!」と怒られてしまいました。しずかさんにも「夢がないなんて男らしくない!」と言われてしまい、悔しくて情けない気持ちに……。
皆どうやって目標を立てているんですか?将来の目標が浮かばない僕はやっぱりダメですか?

そのもどかしさや焦り、よく分かります。ごまかしてなんかいないですよね。そんなのび太さんに紹介したい考え方があります!

プロコーチ平本相武さんが提唱している動機づけの2つのタイプ、”ビジョン型”と”価値観型”です。

「目標が大事。目標を持って努力することで夢が実現する」とよく言われるが、目指すべき目標がないと成功できないのか?実は、そうとも限らない。

やる気を出すには

  • 「目標を設定し具体的にイメージする」ことで毎日が充実やる気が出る人(A)
  • 今までの経験のなかで育まれてきた「自分らしさ」に基づき、「自分にとって大事なことで一日一日を満たしたい」と思うことでやる気が出る人(B)

の2つの傾向があるのではないか。

(平本相武『成功するのに目標はいらない!』こう書房、2007年)

平本さんはこの2つの傾向を
A:ビジョン型
B:価値観型

と名付け、価値観型の人に「将来のビジョンが浮かばないからといって、不安になったり落ち込んだりしないでください」とエールを贈っています。ちなみに日本人の6割は価値観型だそうですよ。

大切なのは、「自分に合ったやる気の出し方を知る=自分にあった行動の動機づけをすること」。他人の目標と比べて落ち込んだり、焦って目標を立てる必要はありません。ではのび太さんをはじめ、目標設定が苦手な人(価値観型)はどうすればいいのでしょう?

おすすめワーク

①過去の体験を振り

  • 充実していたことや楽しかったこと
  • やりがいを感じたときなど、具体的な場面を“ありありと”振り返ってみる
    (いつ、どこで、誰と、どのように?)

②その場面から

  • 何が良かったのか
  • 自分にとってどんな意味があったのか、エッセンスを引き出す。

次回のコラムではのび太さんと一緒にこのワークを行い、そこから気付いた「エッセンス=自分の価値観」を基にしてアクションプランを立てる予定です。どうぞお楽しみに♪

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

投稿者プロフィール

山下いずみ
山下いずみキャリアコンサルタント
『働くことは生きること』
人材エージェントで「企業」と「人」を繋ぐコーディネーターとして20年勤務、3000人以上の転職支援に携わる。
一方、個人では
「転職しなくてもいい」キャリア相談を実施中。
~しなきゃ、すべきの「正解思考」で頑張るアラフォー女性が、「~したい、しよう!」と自分の直感や可能性を信じて一歩踏み出せるようになることを目的にセッションを行っている。
1974年9月生まれ/神奈川県横浜市出身
趣味は野球観戦!待望のプロ野球も開幕、地元横浜DeNAベイスターズの優勝を願い、熱い声援を送る日々を過ごしている♪
パラレルキャリア専門エール通信

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