日米のしつけの違い

キャリア部門 海外子育てライター スピアかずこです。
ハワイで2人の娘の出産と子育てを経験し、娘達は現在大学生と大学院生になりました。ハワイやアメリカの子育て事情をお話ししています。

アメリカで子育てをしていると、日本とはちょっと違うしつけに「なるほど」と共感したり、「エッ!?」とびっくりしたり。今月はアメリカで一般的とされるしつけの方法についてご紹介します。

タイムアウト

幼児がダダをこねた時、アメリカの親がよく使うのがこの方法。子どもを部屋の隅に誘導して、落ち着きを取り戻すまで一人で座らせます。子どもはタイムアウトの陣地から動いてはいけません。「そんなこと言ったって、子どもが大人しく座るわけない」って思いますか? いやいや、これがなかなかに効果的なんです。
ただし

  1. 「〇〇できないならタイムアウトだよ」と警告する 
  2. タイムアウトの理由を伝える 
  3. タイムアウトの時間は年齢x1分程度程度が目安

のステップを踏むことがコツでしょうか。幼い子でも自分でクールダウンできますよ。

インサイドボイス

普段から室内は静かな声(インサイドボイス)で話すことを教えておくと、室内で興奮して大きな声が出た時に「インサイドボイス」と諭すだけで、子どもは声のトーンを落とすことができます。声といえば、子どもを叱るときの親の声も然り。子どもの声に被せるために声を上げるのではなく、むしろ低いトーンに落として凄みをます方法を取ります。

I don’t like it!

お友達から嫌なことをされたり言われたりしたら、「Stop it(やめて)」とお願いするのではなく「I don’t like it」と言って、本当に嫌な気持ちだということをはっきり言葉にして意思表示することを教えます

“つねる”のはNG

アメリカはフィジカル・コンタクトにとても敏感です。小さな子ども同士でも叩いたり、押したりすることは絶対にいけないことで、見逃してはくれません。なかでも「つねる」のは非常に意地悪な行為と認識されています。これは親にも当てはまるルールで、たとえ我が子でも頭を叩いたり、ゲンコツを見舞ったりする行為は児童虐待とみなされます。

レストランで走り回る子ども

アメリカ社会は一般的に子どもに寛容で、外出先でも親切にしてもらうことが多いです。ただしレストランなど公共の場で、子どもを野放しにしてしまうのはNG。親の監督責任が厳しく問われます。

上記はあくまで一般論なので、ケースバイケースで、当てはまらない場合ももちろんあるでしょう。でも根本的に「子どもだから(暴れても、言うことを聞かなくても)仕方がない」といった「あきらめ」や「放任」はないような気がします。

子どもの人格を尊重した上で、何度も繰り返して言い聞かせること、それでもダメならタイムアウトなどのルールに従って諭すことを徹底して行います。

いかがでしたか?
今回は日米のしつけの違いについてお伝えしました。

投稿者プロフィール

スピアかずこ
スピアかずこフリーランスライター&コラムニスト
フリーランスライター&コラムニスト

ハワイ在住32年。島の普通の公立校から塾なしでアイビーリーグへ進学した娘の子育てを通し、米国の教育事情やグローバル子育てを発信中!
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