エカチェリーナ2世

ビジネス部門 歴史上の人物ライターの植竹希(うえたけのぞみ)です。
「エカチェリーナ2世」
今日の歴史上の人物はエカチェリーナ2世。18世紀のロシアの女帝です。

今年2月には、スーパー!ドラマTVにてドラマ化されたり、ちょっと前だと「ベルサイユのばら」の漫画家・池田理代子さんが、その半生を漫画化したり。もしかしたら知っている人も多いのではないでしょうか?

どうしても、ロシア人でもないのに、夫であるピュートル3世を廃して、のし上がった話や男性関係のエピソードばかりが取りざたされますが。(確かに愛人はすごい。公認愛人12人、非公認日替わり愛人を含めたら、その数百では収まらず)ただロシアを大国にした人物であることは紛れもない事実です。

ドイツのメルケル首相も、エカチェリーナ2世の肖像画を執務室に飾るほど、憧れる人物だそう。いくつかのエピソードを今日はご紹介します。

エピソード1

エカチェリーナ2世はドイツ生まれで、ロシア人ではありません。母方は貧しい名家。そしてロシア女帝エリザヴェータの元婚約者が親戚にいました。この薄いつながりを利用した彼女の母親の玉の輿大作戦。賢さと控えめな容貌(美人とはいえない)を武器に、14歳でロシア皇太子妃候補に。候補時代は、ロシア語の勉強に熱中しました。勉強し過ぎで高熱を発し、倒れてしまったことで、女帝やロシア国民が感動したという逸話が残っています。その国に馴染もうとした努力は生半可なものではなかったのでしょう。

エピソード2

女帝となってからの功績。当時は国同士の数々の紛争がありましたが、その仲裁者の役割をしばしば務めました。これがそのままロシアの国際的影響力を高める結果になり、ロシアを強国にしていきました。また当時のヨーロッパで流行していた啓蒙思想を導入。自由経済の促進、宗教的寛容、教育・医療施設の建設、出版文芸の振興に着手したこともエカチェリーナ2世の功績と言えます。

エピソード3

エカチェリーナ2世は、当時のヨーロッパで蔓延していた天然痘の予防接種をロシアで最初に受けた人物でもあります。これをきっかけに国内そしてヨーロッパに予防接種が広がっていきました。当時の方法は天然痘患者の膿疱から抽出した液を接種する人痘接種法(人痘法)で、重症化して死亡するリスクもはらんでいましたが、エカチェリーナ2世そんなことにひるむ女性ではありませんでした。本当に勇気のある女性です。

投稿者プロフィール

植竹希
植竹希株式会社メディカルデザイン代表取締役/メディア戦略プランナー・ディレクター
メディア戦略プランナー。伝えたいことを伝えたい相手に届けるためのPR・プロモーションのプラン・ライティング
(https://design-m.jp/)
パラレルキャリア専門エール通信

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