ファッション部門ライターの川口香織です。
ファッションとは、色・柄・形・素材の4要素から成り立っています。
私は各要素毎に分析して「貴方に似合うスタイル」を提案する専門家です。理系的、つまり再現可能な形で提案しています。クローゼットが似たような色で埋まる理由は、他の色を取り入れていないから。「その他の色は貴方自身が拒否しているから」です。この拒否の理由は、色に対するイメージと自己イメージが一致していないからです。
自分に対するイメージ。自己イメージ。私は、俺は〇〇な人。それが狭いほど、自己イメージと一致しない色は手に取れなくなります。客観的には似合っていても、「なんかしっくり来ない」と、本人が納得しない。だから、クローゼットに新しい色を迎えることもないのです。マンネリ化したクローゼットを抜け出すヒントになるワークをご紹介します。
色に対するイメージを書き出す
赤、黄色、緑、青、紫、ピンク、茶色、黒・・・世の中には沢山の色があります。それぞれの色に対するイメージを、書き出してください。特に、自分に似合わないと思う色について書くのがおすすめです。
そして次。特定の色に対する周りの意見と比較してください。色へのイメージは一人一人違う事がわかります。
例えば黄色。黄色を元気カラーだと思う人も居れば、うるさい色だと思う人もいる。同じ色を見ていても、受ける印象は人それぞれ。貴方という人間が与える印象も、受け取られ方は人それぞれです。自分はピンクに対して、青に対してどんなイメージがある?
自己イメージについて書き出す
色に対するイメージを書き出した次は、「自己イメージ」について書き出します。自分ってどんな人?を書く。
周りにも聞く。赤ってどんなイメージ?青ってどんなイメージ?
色へのイメージが書けたら、次は自分へのイメージを書き出します。自分はシャープだと思う、怖いと思う、優しいと思う…など、書き出してください。そして、周りの人にヒアリングしてください。私って、俺って、どんな人に見える?
自己イメージと、他者からのイメージ。一致する部分もあれば、不一致の部分、両方あります。「ええ?!私って他人からはそんな風に見えてたの?!」この部分に、これまで着なかったけど似合うかもしれない色のヒントが隠されています。
クローゼットのマンネリ感を解決するには、ずばり、自己イメージを変えていくことが必要です。
- ○○色は似合わない
- 30歳過ぎたら△△は着れない
- □□なんて上品じゃない
- 私には黄色は似合わない
- 俺には茶色が似合わない
- 私は地味だ
こういった前提を外していくことが大事です。謎の前提は、幼少期の出来事からも形成されます。痩せて見えたい、という呪いは典型的な例です。けれど、いきなり一人でこんな前提を外すのは難しいです。そこで有効なのが他者からの客観的な視点、特にファッションのプロからの提案を聞くことです。
投稿者プロフィール
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自分を好きになる理系ファッションアドバイザー
イギリスかぶれ/江戸っ子/2児の母
Anglicised Japanese/Mother of two girls
理系ファッションアドバイザー・講師・ライターをしています。2019年までIT企業の会社員でした。元々理系オタクでオシャレに疎かった私だからこそ、理系だからこその切り口でファッション分析や解説をしています。
(https://kaorik.hatenablog.com/)
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