教養部門 グローバルマナーライターの砂田ちなつです。
春はお勤めされている方にとっては一番変化がある季節ですね。

転勤になったり、部署移動になったり逆に上司が変わったり、新入社員が入ったりと周りの人間関係がリセットされ新しいコミュニケーションを築くことになる方も多いのではないでしょうか。そこで、良好な人間関係を築くのに大切なツールが言葉使いや言い回しです。こちらが思ってもいないことが、相手の捉え方によって違って捉えられ勘違いや気分を害されてしまう事もあります。
そこで、本日は今すぐ使える「クッション言葉」の種類と活用法をご紹介します。
クッション言葉とは
まず、「クッション言葉」とは何かと申しますと、伝えたい言葉の前に一言添えて相手を気遣う言葉の事を指します。会話だけではなくメールなどの文章でも使えるのですが、メールなどの文章として目に入る方が印象に残りやすくなりますのでどんどん活用してみてください。
言葉は3回使うと身に付くとも言われているので、新しい言い回しをたくさん覚えてそれぞれのビジネスシーンに合った使い方ができると良いです。同じ言い回しばかり使っていると、かえって知性が乏しいような印象やお調子者と思われてしまう事がありますのでお気をつけください。
「クッション言葉」の種類
主に大きく分けて
- お願い・依頼
- お詫び・お断り
- 意見・反論
に分けられます。
今回は一番使う『お願い・依頼』についての活用例をご紹介します。
「クッション言葉」お願い・依頼の用語と活用例
☆相手の名前を確認したい時
「誰ですか?」
→ 「恐れ入りますが、どちら様でいらっしゃいますか?」
☆名刺などをいただきたい時
(お願いはするが、相手が断ることができる。強制ではない。)
「名刺をください」
→ 「お差し支えなければ、お名刺をいただけますか」
☆書類などの提出物のお願い
「○○日までに書類を提出してください。」
→ 「お手間を取らせますが、期日までに書類を提出していただけますか」
☆来社して欲しい時
「打ち合わせの為に会社に来てください」
→ 「ご足労おかけいたしますが、ご来社いただけますか」
☆相手に何かの動作を求める時
「スリッパに履き替えてください」
→ 「ご面倒ですが、スリッパに履き替えていただけますか」
お気付きの方もいらっしゃると思いますが、「クッション言葉」を使った依頼は、最後の語尾は疑問形「~か」で終わっています。いくら「クッション言葉」を使っても、最後の語尾を断定で「ください」としてしまうと、なんだか命令されている印象にもなり、押しつけられたように捉えられてしまう事がありますのでご注意くださいね。
何にでも「お願いします」を付けてはいけないㅤ
「お願いします」は丁寧に依頼をしている言葉ですが、どの言葉にでも付けて良いとは限りません。よく、「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」と使われますが(私も無意識に使っていました)、相手に迷惑をかけて謝罪の際に使われるので正しくは「ご迷惑をお掛けして、大変申し訳ございませんでした。」となります。
では、煩わしいお願いをする際には、どのような「クッション言葉」を使うかというと「お手数をお掛けしますが、よろしくお願いいたします」となります。使用例としては、
☆アンケート記入の依頼
「お手数をお掛けしますが、アンケートのご記入をお願いいたします。」
ちょっとした心遣いで印象は劇的に変わりますので、ぜひお試しください。
投稿者プロフィール

- Atelier Juillet 代表
-
◆女性をファッション、マナー、メイク、立ち居振る舞い、プロフ写真撮影からマインド設定まで“砂田ちなつ流 オールインワンブランディング”でサポートし、『なりたい』自分にブラッシュアップできるサロンオーナー
◆趣味は旅行で、18か国 52都市を今までに訪問
◆フランス、イタリアなどの大使公邸でのパーティーやお茶会へも毎年参加
◆戦略的SNSブランディンディングの専門家
集客を不要にする継続サポート納品中
◆エールプロジェクトbyパラレルキャリア推進委員会
ライター「グローバルマナー部門」担当
(https://www.a-juillet.com/)
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