今タームから新しい試みとして始まったコラムニストさんへのインタビュー企画。
いつも素敵な記事を投稿してくださっているコラムニストの皆さんですが、現在のキャリアを確立するまでには苦労や困難もあったはず。今回のインタビュー企画は、コラムニストさんと読者の皆さんの距離を縮め、パラレルキャリアを志しながらも一歩踏み出すことができず悩んでいる女性を応援したいという思いから始まりました。
記念すべき第1回目のインタビューに応えてくださったのは、教養部門 おもてなしマナー担当の砂田 ちなつさん。ちなつさんはスキルアップコラム開始当初からご寄稿くださっている、ベテランのコラムニストさんです。オンラインでお会いしていても仕草や笑顔には「気品」が感じられ、同じ女性として憧れの存在。そんなちなつさんがどのようにして現在のキャリアを確立されたのかお話しを伺ってみました。

−これまでの経歴について教えてください。
2004年に金沢市内で「プリザーブドフラワー&ラッピング専門スクール」を開講しました。個人のお客様だけではなく、企業や行政機関からもご依頼をいただき、これまでにセミナーの開催回数は800回、4,555名の方にご受講いただいています。
仕事を通して会食の機会が増えたため、正しいマナーを身につけておきたいと思い、フィニッシングスクールへ通って講師資格を取得。そこから自分自身の教室も立ち居振る舞いや教養、テーブルマナー、パーソナルカラーなどを総合的に学べる「トータルブラッシュアップスクール」として運営することにしました。
※フィニッシングスクール:
英語ではfinishing school。女性教育の「仕上げ(finish)」をする学校というのが本来の意味。日本のフィニッシングスクールでは、西洋を中心としたマナーのほか、テーブルマナー、冠婚葬祭での立ち居振る舞い、ファッションマナーなどを学べるところもある。
akahoshitomoka. (2019). 「フィニッシングスクールとは?本場スイスや日本のカリキュラムを紹介します」. cocoiro. https://cocoiro.me/article/24354/3#i-8 (参照 2022/03/27)

−パラレルキャリアを志したきっかけを教えてください。
「パラレルキャリアを目指そう」と意識した訳ではなく、お客様から求められるサービスを提供しているうちにパラレルキャリアになっていたというのが実際のところです。私の仕事は「教えること」ですが、教える内容についてこだわりはなく、「お客さまに求められればお応えする」というのがポリシーです。
−コラムのテーマとして「グローバルマナー」を取り上げることにしたきっかけを教えてください。
私がテーブルマナーを学び驚いたことが特に2つありました。
まず1つ目はグラスの縁を指で拭うという所作が海外では男性を誘う仕草にあたるということ。私はそれまでグラスの縁に口紅が付いていると見苦しいと思いよく拭っていたので、海外ではそうとは知らずに行ってしまっていました。知らなかったとは言えそのことがトラブルの引き金になっていたら…と、振り返ってぞっとしました。
2つ目はレストランにおいて食後のコーヒーはデザートを食べた後に出てくるのが正式なタイミングだということ。私は以前「デザートが出てきたのにコーヒーがまだ来ない」と文句を言ってしまったことがあります。けれどレッスンで正式なタイミングについて学び、お店の方に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
日本では茶道でお茶をいただいた後、「清める」という意味で飲み口を拭う所作があるため、グラスでも同じ行為をしてしまっている方も多いのではないでしょうか?日本では当たり前のことが海外では全く違う意味になってしまうこともあります。私のようにそうとは知らず海外で危険な目にあったり、周りの方に対して不快な振る舞いを取ってしまう方がいらっしゃるのではないかと思い、世界と日本のマナーの違いを紹介するため、「グローバルマナー」をテーマとして取り上げることにしました。
−パラレルキャリアとして直面した苦労・つまづいたこと・困難について教えてください。またそれらをどうやって乗り越えましたか?
「トータルブラッシュアップスクール」を始めた当初、周りからは「二兎追うものは一兎も得ず」と言われ続けました。私としてはお客様からのご要望にお応えしていくことが、結果として複数のサービスを同時に提供することへ繋がったというだけだったのですが…。けれどそうした自分にとっての「あたり前」が周りからは理解されず、悔しい思いをした時期もあります。
そんな時エールプロジェクトに出会い、自分と同じようにパラレルキャリアとして活躍している女性がたくさんいることを知りました。おかげで自分のキャリアについても肯定的に捉えられるようになり、自信を持つことができるようになりました。
−パラレルキャリアを志す女性にメッセージをお願いします。
女性はもともとパラレルで様々な仕事をこなす能力が備わっていると思っています。やりたいことがあれば、環境や年齢を気にすることなく、まずは挑戦してみてください。挑戦することで知らなかった世界を知ることができ、人生をより豊かに過ごすことができると思います。
第1回目のインタビュー企画はいかがだったでしょうか?コラムを読むだけでは分からない、ちなつさんの失敗談や苦労について知り、「親近感を抱いた」「勇気をもらえた」という読者の方もいらっしゃるのでは?ちなつさんのコラムでは身近なマナーについて分かりやすく解説されていますので、過去の投稿も含めぜひ参考にしてみてください。
さて、次回のインタビューに答えてくださるのはビジネス部門 ライティング術担当の吉田 和歌子さんです。5月末に掲載予定ですのでお楽しみに。
Interviewed and written by Naoko Udagawa
▼過去のコラムはこちらからご覧いただけます。
Aile通信Web版 http://aile-official.co.jp/media/
投稿者プロフィール

- Atelier Juillet 代表
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◆女性をファッション、マナー、メイク、立ち居振る舞い、プロフ写真撮影からマインド設定まで“砂田ちなつ流 オールインワンブランディング”でサポートし、『なりたい』自分にブラッシュアップできるサロンオーナー
◆趣味は旅行で、18か国 52都市を今までに訪問
◆フランス、イタリアなどの大使公邸でのパーティーやお茶会へも毎年参加
◆戦略的SNSブランディンディングの専門家
集客を不要にする継続サポート納品中
◆エールプロジェクトbyパラレルキャリア推進委員会
ライター「グローバルマナー部門」担当
(https://www.a-juillet.com/)
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