教養部門おもてなしマナー ライターの砂田ちなつです。
いつもご覧いただきありがとうございます。最近では様々なメディアで「マナー」の話題が取り上げられるようになりました。

けれどバラエティー番組などで取り上げられると、本来とは少し違ったイメージで皆さんに伝わっているのがとても残念です。
私が研修講師としてクライアントの企業へお伺いすると、受講生の皆さんはとても緊張していらっしゃいます。それはテレビ番組で見たように、講師である私から「欠点を指摘され精神的に追い詰められるのではないか」という恐怖心があるからです。マナーを知り、身に付ける本来の意味は、一緒に過ごす方に心地よく過ごしてもらうためであって、相手への心遣いです。決して知識をひけらかし、他人を否定するためではありません。その事をお伝えすると、受講生の皆さんの緊張は一気に解れます。
マナーといえば「プロトコール」という言葉が浮かぶ方も多いと思います。今回はこのプロトコールについてお伝えしたいと思います。
プロトコールとは
本来は「外交儀礼」と呼ばれ、個人間のルールというよりは国家間のルールです。国家間では歴史・文化・慣習などが異なることから、交流を円滑に行うため、国際儀礼のルールとして定められました。基本は「相手に不快な思いをさせない」、「相手に迷惑をかけない」、「好感をもっていただく」というごく当たり前なルールです。
プロトコールの歴史
語源はギリシャ語の「proto kollon」です。”高い地位にある人が守るべき覚書”を意味する言葉だったようですが、徐々に国家間の交流や国際関係における基準を指すようになりました。初めて具体的に書かれたのは、16世紀イタリア。カトリックの枢機卿が各地から訪れる客人を邸宅に招いた際の心得を書いた、「ガラテオ」と呼ばれるものです。
このようにプロトコールは歴史・風俗・宗教・文化の違いを知り、お互いの風習や習慣を尊重し合い、決して自国のものを強制せず、話し合いで解決することが原則です。ビジネスだけでなくプライベートでも、国籍や宗教などが違う方と接する機会が多い時代。自分の固定概念を捨てて、寛容な気持ちで他人の違いを受け入れたり、理解することができるようになると良いですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。このコラムが皆さんのお役に立てば嬉しいです。
ご好評をいただいているマナーのワンポイントミニ動画は「脚がキレイに見える所作」です。こちらもご参考いただければ幸いです。
投稿者プロフィール

- Atelier Juillet 代表
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◆女性をファッション、マナー、メイク、立ち居振る舞い、プロフ写真撮影からマインド設定まで“砂田ちなつ流 オールインワンブランディング”でサポートし、『なりたい』自分にブラッシュアップできるサロンオーナー
◆趣味は旅行で、18か国 52都市を今までに訪問
◆フランス、イタリアなどの大使公邸でのパーティーやお茶会へも毎年参加
◆戦略的SNSブランディンディングの専門家
集客を不要にする継続サポート納品中
◆エールプロジェクトbyパラレルキャリア推進委員会
ライター「グローバルマナー部門」担当
(https://www.a-juillet.com/)
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