この時期の贈り物「お中元」についての勘違い。知らないと恥をかくことも!

教養部門 グローバルマナー ライターの砂田ちなつです。

この時期になるとテレビのCMやデパートやショッピングセンターなどで見かけるのが
「お世話になったアの方へ夏の贈り物 お中元」の文字。
皆さまの中にもお中元を贈られている方、またはお中元をいただく方それぞれいらっしゃることと思います。
 
 
お中元には「お世話になった方へ」「夏の贈り物」として感謝の気持ちの贈り物には間違いはないのですが、この「お中元」は贈られるとその年1回きりでは無くある程度毎年は贈り続ける贈り物なのです。
  
 
お仕事やあるプロジェクトでちょっとお世話になった方への贈り物としてはふさわしくはありません。何がふさわしくないか、お中元とはどのような目的で贈られるものなのかを説明していきまよう。
  
■お中元とは
元々は他人に贈るものでは無く、結婚した娘や息子が実家を帰省した時に仏壇にお供えするものとして始まりました。(お歳暮も同じ意味を持ちます)その後、商売人が「お世話になった方へ贈りましょう」という活動も含めて呼びかけて贈るようになりました。バレンタインデーのチョコレートを贈りましょう!という宣伝と同じですね。
そのため、お中元やお歳暮は毎年贈り続けるために軽い気持ちで贈ってはいけません。とは言っても、近年はお中元やお歳暮を贈られる方も減ってきました。
この様な時代でもお医者様や芸能人など一部の業界では根強く残っています。
 
 
■贈る時期
7月1日~7月14日、15日ごろまでですが、関西地域では7月1日~8月15日とお盆明けまで期間が長くなっています。
 
■お世話になった方へ一時的に贈りたい時は
お世話になった方へ感謝の気持ちとして何か贈りたい。そのきっかけになるのがお中元・お歳暮の時期であることは確かです。でも、毎年は贈れない。。。と、思われる方の対処法です。
それは、掛け紙の表書きを「お中元」ではなく「お礼」「感謝」などの表書きに変えて贈ると良いです。
 
日本の贈り物は、その目的に合わせた表書きを書き贈る習わしがあるので、目的に合った表書きを覚えておくとワンランクアップのお付き合いができますね。
 
 
■「掛け紙」「表書」とは
皆さんはが通常、「のし」と呼ばれている白い紙の右上に模様のようなものが付いていて中央には何本かの線でリボン結びなどが描かれているものですが、これが間違いです。
この紙は
・掛け紙(白い紙)
・のしアワビ※略して「のし」(右上の模様のようなものの茶色い小さな四角いもの)
・水引(中央の何本かの線でリボン結びなどが描かれているもの)
以上3つで構成されています。
 
それをとっても省略して「のし」と呼ばれています。
「のし」についてリクエストがあれば詳しく今後ご説明したいと思います。
 
表書きは「内祝い」「粗品」「寿」「お中元」などで、掛け紙以外にもご祝儀袋にも書きます。もちろん慶事のみではなく弔辞にも使われます。弔辞の場合は「お供え」「お香典」「ご仏前」「ご神前」などにあたります。
 
 
■「掛け紙」が掛かっている贈り物をいただいた時の注意
「掛け紙」が付いた和の贈り物と、「リボン」が掛かった洋の贈り物のマナーは全く違いますのでご注意を!
和の贈り物は個人へというよりもそのお家の家長やお家に対して贈られます。ですから、いただいてすぐに目の前で開けるのは失礼になります。また、本来ならば贈り物を開けるのはそのお家の家長が開けます。
それに対して洋の贈り物は、個人=あなたに対して贈られるものです。ですから、リボンの掛かったプレゼントをいただいたときはその場ですぐに贈り物を開き贈った方へ感謝の気持ちを伝えましよう。
 
 
ご参考にして、いただけると嬉しいです。

投稿者プロフィール

砂田ちなつ
砂田ちなつAtelier Juillet 代表
◆女性をファッション、マナー、メイク、立ち居振る舞い、プロフ写真撮影からマインド設定まで“砂田ちなつ流 オールインワンブランディング”でサポートし、『なりたい』自分にブラッシュアップできるサロンオーナー
◆趣味は旅行で、18か国 52都市を今までに訪問
◆フランス、イタリアなどの大使公邸でのパーティーやお茶会へも毎年参加
◆戦略的SNSブランディンディングの専門家
 集客を不要にする継続サポート納品中
◆エールプロジェクトbyパラレルキャリア推進委員会
 ライター「グローバルマナー部門」担当
(https://www.a-juillet.com/)
パラレルキャリア専門エール通信

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