スキルアップ部門《モチベーション》ライターの武村 有紗(たけむら ありさ)です。
教育関係のお仕事で、受験に向かって頑張る高校生・親御さんたちと接してきた経験から、「モチベーション」にかかわるコラムをお届けします。
何かを頑張っている人が目の前にいたら、
励ましたり褒めてあげたりすれば、当然相手は喜んでくれるはず。モチベーションも上がるはず。
あなたはそう思いませんか?
今回のコラムは、私の実体験から
「相手を褒めたのに、うまく伝わらなかった」
という”プチ失敗談”をご紹介します。
私が数年前に出会った、ある受験生の女の子。
とても几帳面な子で、彼女のスケジュール帳には
週単位で決めた「目標」と「やることリスト」が、いつも整った字で書かれていました。
「やることリスト」も、曖昧な書き方ではなく、
何をどのくらいこなすのかまで具体的。
土日のどちらかは調整日にして、遅れを取り戻す日に。
毎週末に振り返りをして、次の週の目標とやることリストを考える。
大人顔負けの自己管理術でした。
そんな彼女が「スケジュール管理がなかなかうまくいかなくて…」と、
ちょっと恥ずかしそうに相談をしてきたのです(!)
お手本のようなスケジュール帳を見て、私は直感的に”褒める”声かけをしました。
「すごいね!やることも細かく書けているし、
振り返りも毎週できてるし。この調子でやればいいんじゃないかな?」
しかし、彼女は困ったような顔で
「でも自分では納得いってないんです…」と。
ハッとしました。
褒めたい気持ちがあっても、相手が置かれている状況や本人の考え方によっては
言葉が響かないことがあるのだと感じた瞬間でした。
「スケジュール帳にちゃんと書いている」という事実に気を取られて
・彼女にとってそれが満足いく状況なのか
・どんな悩みがあって相談してくれたのか
を、想像できていませんでした。
周りから褒められることが多い子だったので、
かえって細かく助言をもらえることが少なかったのでしょう。
「自分は悩んでいる、でも周りはみんな褒めてくれる」という状況にも悩んでいるようでした。
相手が大人であれ子どもであれ、あくまで他人。
相手には相手の基準がある。
自分の中にある基準で褒めても、うまく響かないことは当然あります。
「なんで伝わらないの?」と落ち込みや怒りを抱えても、いいことはありません。
自分の基準にはめ込んで評価する前に、
まずは相手の状況や気持ちをよく確認してみる。
その上でアドバイスが伝えられれば、
みんな幸せですよね。
心の隅っこに覚えておけると安心です。
最後に、悩める彼女に私がどんな声かけをしたか?
気になる方はぜひコメントで教えてください!
(あなたならどんな声かけをするかのアイデアもお待ちしています!)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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