「PR=アピール活動」だけじゃない

ビジネス部門 PR術ライターの吉田和歌子です。
これまで、ライティング術ライターとしてコラムを書いてきましたが、約3年間の配信のうち、後半はコミュニケーションやマインドセットなど、ライティングの域を越えることがあったり、これから“PRプロデューサー”として活動の幅を広げたりすることからテーマを「PR術」に変更することとしました。改めて、どうぞよろしくお願いいたします。

ということで、初回は超基本、「そもそも、PRってなあに?」からお話します。

「耳にはするけど、改めて聞かれると何だろう?」
「似ているもので〝広報〟もよく聞くけど、どう違うの?」

今一度、整理してみました。

まず広報とは、見た目のとおり「広く報じること」。「広報部」がある企業も多いでしょう。社内外問わず、企業の活動を広く報じる部署なので、私が社内報の編集者をしていたときも、広報部が担当窓口となることが多かったですね。

そして、「広報」を英語で言うと「Public Relations(パブリック・リレーションズ)」。ちょっと堅苦しいですが、「組織とその組織を取り巻く人(個人・集団)との望ましい関係を創り出すための考え方および行動のあり方」とされています。また、「企業の活動や商品・サービスの認知度アップ」の目的もあります。

であれば「Public Relations」の略が「PR」なので、「広報」=「PR」と思いきや、おもしろいことに日本語と英語では少し意味合いが変わってくるようです。

「広報」が、企業や組織から一方的に行う情報発信なのに対し、「PR」は、相手との双方的なコミュニケーション。一方的に知らせる・伝えるだけでなく相手に伝わった上で「いいな」「好きだな」「気になる」などの感情が動き、「買う」「参加する」「誰かに話す」など何かしらの具体的なアクションが起こり関係を持つことを目的としていると言えます。

さらに言うと、伝える「相手」も多様化してきているそう。例えば、企業目線でお話すると、これまでの「メディア」を重視した情報発信から、「株主・投資家」「クライアント」「従業員とその家族」らとのエンゲージメント(深い関係性)を重視する広報活動へと変化しているのです。

ひょっとしたら「PR」と聞くと、一時的な〝話題づくり〟を目的とした単なるアピール活動をイメージされるかもしれませんが、実は、長く深く良好な関係を築いていくための〝価値づくり〟を目的としているんですね。


言わば、長ーーーく深ーーーく愛してくれるファンづくり。
 

そのために欠かせない要素は、私がライティング術でお伝えしてきたことと同じ。しかも、もっと早く、もっとダイレクトにお客様に還元できる。そう気づいたからこそ、私はPRプロデューサーという仕事に魅力を感じたのです。

では、長く深く愛してくれるファンづくりに欠かせない要素って?PRにもライティングにも共通する要素って?

次回のコラムでお伝えしますね。


投稿者プロフィール

吉田和歌子
吉田和歌子個人起業家 発信力サポーター
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“想い”を“言葉”に
その“言葉”が未来をつくる
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14年間の広告・編集業界を経て2018年にフリーに。
現役ライターとして活動中。
1,000人以上を取材してきた【取材力】で魅力を120%引き出し、ありありとイメージさせる【文章力】で心を揺さぶるのが得意。
10,000人以上の添削&修正してきた【ライティングスキル】を生かし、
個人起業家の《発信力アップ》をサポートするライティング講座を開講。
プライベートでは、元バックパッカーのマイペース夫とおじいちゃんのような5歳男児と悲喜こもごもを共にしている。
パラレルキャリア専門エール通信

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