子供の心を動かす勇気づけ

子育て部門マインド ライターの塗木望(ぞみー)です。

アドラー心理学をベースに子育てが楽に楽しくなる考え方、今月は「勇気づけ」についてお話しします。アドラー心理学といえば「勇気の心理学」と言われることもあるように、アドラー心理学の中核と言ってもいいような部分のお話です。

みなさんは「勇気づけ」と聞いてどんなことを思い浮かべますか?「頑張れ!負けるな!」と応援する感じ?的確なアドバイスをしてあげる感じ?結構そんな感じではないかと勘違いしている方も多いのですが、実は違います。先日我が家の5歳の次男が、スイミングに行きたくないと言い始めました。
こんな時こそ、勇気づけの対応をすることができます。やることは、「ただ黙って次男の話を聞いて共感すること」。これだけです。

「行きたくない!」と言う次男の横に座って、手を握りながら「そっか、行きたくないんだね」と共感します。すると、「この前ちょっと溺れちゃって、怖いんだ」とポツリと話してくれました。そんな次男に、「そっか、怖かったもんね」とさらに共感。そして、「怖かったり嫌だと思う気持ちは悪いことじゃない。誰だってあることだよ」と話しました。

そんなことを話しながら更衣室に着くと、次男はいつもより口数は少ないものの泣かずに着替えを済まし、最後は前を向いてプールへ向かって行ったのです。私はただ、子供の気持ちに共感して受け止めただけです。それだけで、子供が自ら気持ちを整理して新たな一歩を踏み出すことができるようになる。これこそが、アドラー子育ての勇気づけなんです。

さらに、勇気づけは辛い場面以外でもいろんな場面で役に立ちます。無事にスイミングのレッスンを終え、更衣室に帰ってきた次男。タオルで体を拭きながら「どうだった?」と聞くと、「ちょっと怖かったけど頑張ったよ」と誇らしげな言葉が返ってきました。そんなやり遂げた次男の気持ちを受け止め、「やったね!」と一緒に喜ぶのも勇気づけです。できたことを評価するのではなく、子供の誇らしげな気持ちに共感することで子供の意欲をさらに高めることができるのです。

悲しんでいる時でも、喜んでいる時でも、いつでも自分のあるがままの気持ちを受け止めてくれる大人がいる。子供たちにとって大きな安心感と自己肯定感に繋がるこの勇気づけを、みなさんもぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございます。不明点や、もっとこんな話が聞きたい!という方は、ぜひコメントなどいただけると嬉しいです!

投稿者プロフィール

塗木望
塗木望勇気づけ子育てコーチ
勇気づけ子育てで未来の世界で生きる力あふれる子供に!
2014年・2017年生まれBoysママ。
長男は探究型スクールのTCS通学中。
公式LINE(https://lin.ee/eR4wLro)
パラレルキャリア専門エール通信

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