整頓とは?

教養部門 片づけライターの下河内優子です。
これまで「片づけの基本を知ろう」という内容でコラムをお届けしてきました。今回もまずは復習として、基本のステップを思い出してみましょう。

  • 整理
  • 整頓
  • 清掃
  • 清潔
  • しつけ

でしたね。「片づけ」とは、これらをまとめた総称になります。
今回はその続きとして、片づけの第2ステップ「整頓」についてお伝えします。

【整頓】
「必要なもの」を「必要なとき」に「必要なだけ」取り出せるようにすること

いかがでしょう。「この状態は確かに理想だな」という方が多いのではないでしょうか。「必要なもの」を「必要なとき」に「必要なだけ」取り出せると、どんないいことがあると思いますか?

  • 探し物をする時間が必要なくなる
  • 物の管理にエネルギーを奪われない
  • パートナーや子供の探し物に付き合わなくていい
  • 「片付けをしなくては」という焦りから開放される

まだまだたくさんありますが、この4つだけでも日々の生活が楽で快適になりますし、これまでなかった時間が生まれます。パラレルキャリアで働く女性は、たくさんの役割をこなしています。当然時間はとても大切ですよね。この大切な時間を物の管理や探し物に使っていたら、もったいないですよね。これを解決するのが、「整頓」なのです。

そこで私がおすすめする「整頓」の方法をご紹介します。
まず始めにすることは、「なに」が「いつ」「どのくらい」必要なのかを把握すること。それを把握していないと、適切な物の置き場所は決められません。結果的に、「整頓」ではなく「整列」だけして満足し、気づいたらまた物が溢れた状態に戻ってしまいます。「整列」とは見た目をキレイに並べることを指します。

私の友人は大量に洗剤を買い込み、棚にキレイに並べてその見た目の美しさを自慢していました。新築のその家には洗剤を並べるための棚をわざわざ作ったそうです。手前から奥に向かって同じ種類でキレイに洗剤が並べられた棚は、一見すると美しくて片付け上手に見えます。
けれど、洗剤を1袋使い切るのにどのぐらいの期間がかかると思いますか。おそらく1カ月以上持ちますよね。その間保管してある他の洗剤の出番はなく、ずっと棚の中で待っているわけです。そして1つ空いたスペースを埋めるために、新しく購入した洗剤が一番後ろに整列します。
私が住んでいる大阪の家賃は決して安いとは言えません。使わない物たちを並べておくために作られた収納棚は十万円を超えたそうで、毎月の家賃としても数千円に相当するでしょう。

さて、「なに」が「いつ」「どのくらい」必要なのかを把握することができたら、次に動線と物を置く位置(高さ)を意識して、物の置き場所を決めます。

例えば、お鍋であればまず水を使います。そして重さが少しあるので、シンクの下がベストです。同じような種類ですが、フライパンは火を使うのでコンロの下がベストになります。これらを1カ所に収納する人もいますが、次の行動を考えて収納すると家事の負担を減らすことに繋がります。

「取り出しやすさ」を考えておくことも大切。これは「1アクションで取り出せる」という状態が理想です。引き出しを開ければ取り出せるという状態。
見た目をキレイにするために、小さなケースにしまってから引き出しに入れる方もいらっしゃいますが、これは2アクションになるので、「戻す」という行為が生まれ、面倒になってしまいます。

まとめると、「なに」が「いつ」「どのくらい」必要なのかを把握し、次の行動まで意識した動線に合わせ、物の置き場所を決めること。これでかなり使いやすい収納になると思います。

いかがでしたでしょうか。
これまで2年間という期間で「子育て」、「ライフスタイル」、「片付け」をテーマにコラムを執筆してきました。少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。
今回で私はコラムニストを卒業いたします。これまで読者の皆さんから「いいね!」やコメント、メッセージをいただけてとても嬉しかったです。本当にありがとうございました。

投稿者プロフィール

下河内優子
下河内優子時短術コンサルタント
自由を手に入れるための時短術や、自分の人生を生きるための講座やイベントを開催。
(https://ameblo.jp/katadukesuki/)
パラレルキャリア専門エール通信

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