第38回 金沢 小松弥助

美部門 美食・美酒ライターのローズ・とも恵です。コロナの感染者数が歴代最多となってしまい、また外食しづらくなってしまいましたね。今回はオミクロンが猛威を振るう前に訪れた、鮨界のレジェンドをご紹介します。

「人生でこの人のお鮨は一度食べた方が良い」と言うとき、「東の次郎、西の弥助」と言われます。お鮨好きの方なら一度は聞いたことがあるのでは?これは東京「すきやばし次郎」の小野二郎さんと金沢「小松弥助」の森田一夫さんのことを指しています。

お二人ともご高齢ですが、現役で握っていらっしゃいます。二郎さんが96歳、森田さんが89歳です。さすがにずっと立ってはいらっしゃいませんが、その日のスタートは基本的に御大です。

私が初めて「小松弥助」を訪れたのは10年以上前。ミラクルなことに当日の電話で予約が取れました。無謀な若かりし頃の私を大将ご夫婦は温かく迎えてくれました。2度目は数年後にもかかわらず、「あそこの席で美味しそうに食べていた娘だよね!」と私のことを覚えていてくださって、感動も一塩。

今回はかなり久し振りの訪問でした。初めてお会いした10数年前と変わらない笑顔。茶目っ気たっぷりのトーク。今年90歳を迎えるとは思えない快活ぶり。久々の逢瀬だったので、今までの色々な思い出に勝手に思いを馳せ、一人涙ぐむ私。ご一緒した方には説明していましたが、他の方は「あの人どうしたんだろう?」と不思議に思ったことでしょう。

少し大きめで、口の中に入れた途端ホロホロっと崩れる握り。ともすると口の中に入れる前に、なんていうのもご愛敬(笑)。おつまみの盛り合わせも美しく、美味。

ボリューム満点で途中でお腹は苦しくなるも、最後の巻物まで美味しく楽しい時間でした。
お土産の「弥次喜多」と「ちらし」をいただき、日帰り金沢の旅は幕を閉じるのでした。

大将の引退が何度も囁かれ、現在予約が取れるのは限られた常連さんのみです。その常連さんの中でも森田大将が立つ1回転目は争奪戦!もし「お席があるよ~」なんてお誘いがあったら、何をおいてでも行かれることをお勧めします。

「他にも美味しい鮨屋は金沢にいっぱいあるよ」と仰る方もいるかと思いますが、こちらは「森田さんと奥様の人柄溢れるお鮨に会いに行く」、そんなお店です。

Happyなグルメタイムを(^^)/

小松弥助
金沢市本町2-17-21

投稿者プロフィール

RoseTomoe
RoseTomoeイベントオーガナイザー
グルメハンター/国内外 年間延べ600軒
イベントオーガナイザー/美食・美酒イベント多数
英語トレーナー/言葉一つで世界もグルメも広がる!
テレビ業界に身をおきながら、
グルメと英語を広める活動をしています!
パラレルキャリア専門エール通信

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