黒ずくめの女 ~テクニック編~ 黒い文章にしないコツ

ライティング術ライターの吉田和歌子(wacoxxx)です。

前回の記事で「黒っぽい」と感じる文章は読まれずに離脱してしまうという話をしました。

せっかく書いた記事も読んでもらえなければ

  • 商品やサービスを知ってもらえない
  • 価値を提供できない
  • 読者の悩みを解決できない
  • リピーター(ファン)ができない

といった問題が出てきます。

そこで今回は、あなたの文章が【黒ずくめ】にならないコツをお伝えしますね。

黒ずくめの原因の一つ「漢字が多すぎる」を防ぐためには、
ズバリ、【漢字・ひらがな・カタカナの割合が 適切であること】

この3つのバランスが良いと、読者は読みやすいと感じ、また理解しやすい文章になります。

漢字: 30%ひらがな: 60%カタカナ: 10%

つまり、【漢字3:ひらがな6;カタカナ1】が黄金比と言われています。

新聞や雑誌なども、だいたいこの比率を採用しているとのこと。
漢字の割合は3割を基準に、2割だとやわらかい文章、4割だと硬い文章になる傾向にあります。

百聞は一見にしかず。

次の2つの例文を眺めてみてください。(読もうとしなくていいです)

A:少し堅苦しい文章

漢字率: 40.66%(漢字:ひらがな:カタカナ=4:6:0)

この度は、我が社にご依頼頂き、誠に有難うございます。
案内書と御見積りを添付致します。御査収の程、宜しく御願い申し上げます。
また、ご意見・ご要望は、お気軽に御問い合わせ下さい。

B:最適なバランスの文章

漢字率: 23.76%(漢字:ひらがな:カタカナ=3:6:1)

この度は、我が社にご依頼いただき、誠にありがとうございます。
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また、ご意見・ご要望は、お気軽にお問い合わせください。

いかがでしょうか?
Bの方が、読みやすいですよね。

実は、日本語って視覚的に意味をとらえやすいんです。
言い換えると【漢字だけを拾っても意味が通じやすい】という特性があるので、それを視覚的に利用する感じですね。

ほかに【難しい漢字は使わない】というルールがあります。
普段は書かない漢字でも、パソコンやスマホは容易に変換してくれるので、ついつい使ってしまいがちですが、基準として、【何も見ず用紙に手書きするとき、書けない漢字は使わない】と考えましょう。

また、人によってクセが出やすい接続語や指示語、副詞も基本ひらがなを推奨しているものが多いので一度、見直してみると良いですね。

<例>

  • 其れ → それ
  • 且つ → かつ
  • 更に → さらに
  • 因みに → ちなみに
  • 又は → または
  • 及び → および
  • 全て → すべて
  • 折角 → せっかく
  • 様に → ように
  • 迄 → まで
  • 位→ くらい、ぐらい

など

ご参考になりましたでしょうか?

年始のご挨拶などメールでお送りする機会も多いかと思います。そんなときにふと、思い出していただけると嬉しいです。

投稿者プロフィール

吉田和歌子
吉田和歌子個人起業家 発信力サポーター
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“想い”を“言葉”に
その“言葉”が未来をつくる
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14年間の広告・編集業界を経て2018年にフリーに。
現役ライターとして活動中。
1,000人以上を取材してきた【取材力】で魅力を120%引き出し、ありありとイメージさせる【文章力】で心を揺さぶるのが得意。
10,000人以上の添削&修正してきた【ライティングスキル】を生かし、
個人起業家の《発信力アップ》をサポートするライティング講座を開講。
プライベートでは、元バックパッカーのマイペース夫とおじいちゃんのような5歳男児と悲喜こもごもを共にしている。
パラレルキャリア専門エール通信

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