読書ライター西谷栄子です。
今回ご紹介する本は、桜林直子さんの『世界は夢組と叶え組でできている』です。
やりたいこと100リスト。
皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
元旦や新月の日に自分のやりたいことを書きだす。それも100個。
大概の人は100個も思い浮かびません。でもとにかく実現できる、できないに関係なく、頭に思い浮かんだことは書きだす。
そんな頭を絞って出てきたものは意外にも自分で思っていなかったようなことだったりもするらしいのです。 そしてそのやりたいことリストを後々振り返ってみると、あら不思議、結構叶っていたりする。
らしい・・・。
もちろん、わたしも幾度となくチャレンジしてみました。 が、しかし・・・。
いくら頭を絞っても出てくるのはせいぜい20個ほど。それも “こんなのホントにやりたいと思ってる??” と、書いたのは自分のくせに、自分を疑ってみたりもして。
そして思うのです。 私って何がやりたいんだ? と・・・。
そんなときにこの本の紹介文にあった「やりたいことがない人はどうしたらいいの?」の一文に、“そうそう!それが言いたかったの!”と心の中で叫び、本を手に取りました。
さて、タイトルにある「夢組」と「叶え組」とはなんぞや?から説明しますと、
夢組・・・・夢中になる能力があり、やりたいことがある人
叶え組・・やりたいことがない人
と、著者である桜林さんは本の中で定義しています。
じゃあ私は「叶え組」だなと、悩むことなく判明しましたが、どうやら世の中、“私はこれをするために生まれてきたんだ!”と、言い切れるくらいやりたいことが明確になっている夢組の人は1%くらいしかいないのだとか。
ちょっと安心。
では、叶え組の人たちはどうしたらいいのか。
『やりたいことがない人は、無理をして何者かになろうとせず、自分にできることを武器にして、やりたいことがある人の手助けをする』
そうすることで、夢組の人と叶え組の人が組み合わさることでお互いに力になれる。 そう桜林さんは書かれています。
また、今の自分の置かれている状態から、『何が嫌』で、『どういう状態が心地良いのか』 を考えてみることも本に書かれています。
そしてそれが、叶え組の“やりたいこと”であり、生きていくうえでの優先順位としておけば、やりたいことが明確にあって頑張っている夢組の人を見ても自信を無くすこともなく、また、自分のできることを武器にして夢組の人を助けてあげることもできるというわけです。
いかがでしょうか。読み終えてから叶え組の私は『何が嫌』で、『どういう状態が心地良いのか』について考えてみました。
そして、この本を読んだことでやりたいことが明確になくても焦ることないんだと気持ちが楽になりました。
皆さんもお気に入りのカフェなどで自分について考える時間をもってみてはいかがでしょうか。
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