みなさん、こんにちは。
京田です。
先週は、茶の湯の新茶・新年と、茶会の種類のお話をいたしました。
今週は実践編。
お席に伺う際の心得についてお伝えします。
好天続きで、和装の方を見かける機会が増えています。
出勤の際にお見かけすると「お茶人かな…」と、装いなどを参考にさせていただいております。
さて、早速ですが、お茶会に招かれたら何を準備しましょう。
Q お茶会には着物を着ていかなければならない?
A いいえ。もちろん、洋服でもOKです。
職場の後輩や、料理教室に通ってくださるお仲間をお誘いすると、「興味はあるけど、私、着物がありません」とおっしゃる方がほとんどです。
洋服でOKと知ると「だったら行ってみたいです」 。
行きましょう(^^)
Q 洋服の場合はスーツですか。
A いいえ。スーツとは限りません。ただし、スカート、なるべくなら長めのフレアースカートをお勧めします。
前回少しお話した通り、お茶会やお茶事にも格があります。
初心者の方がお誘いを受けるのは、気軽なお席のはずですのでご心配には及びません。
例えば、セーターとスカートでも構わないのですが、デニムやタイトスカート、ひざ丈より短いスカートは避けてください。
畳の席が前提でのお話ですが、伸びないデニムやタイトでは正座が窮屈。
短いスカートでは膝があらわになるので、居心地が悪いのです。
フレアースカート、それも長めなら、正座を崩しても隠せますよ。
Q 何を持って行ったらいいですか。
A 白い靴下と風呂敷。
まず、白い靴下。
お茶室に上がる前に、ストッキングの上から白い靴下をはきます。
靴下を履いて伺った場合は、履き替えます。 着物の方も足袋を履き替えます。
裸足(ストッキングは裸足と同じこと)や、道中チリでよごれた足では部屋にあがりません。
草履を履いていたと想像してみたら、汚れた足袋のまま上がれないことは容易にわかりますね。
(個人的には、お茶会に限らずよそのお宅に伺うときや、座敷とわかっている宴会には靴下を持参しています。
汗をかいたまま、廊下に足跡を付ける心配もありませんから、どなたにもおすすめします)
お連れする方には
「買え、とまでは言はないけれど、できるだけ淡い色の無地に近いものがよいと思う。気になるなら100円ショップでも手に入る」
とお伝えしています。
そして、風呂敷。
茶室には、最低限の荷物しか持ち込めません。
もし和装なら、財布や扇子は帯の間に挟み込んであります。
懐紙などは胸元に、袱紗バッグはお太鼓に忍ばせますので、身ひとつで入ります。
洋装なら、袱紗バッグ(太った長財布サイズ)にまとめ、手持ちする程度です。
それ以外の荷物は、ひとつにまとめて指定された棚に置くか、受付に預けます。
道中のコートもたたんで一緒にまとめるので、大きな風呂敷が必要です。
ハンドバッグをむき出しで棚に置くの…抵抗ありますよね。
風呂敷で包んでしまいましょう。
Q ほかに持ち物は?
A あれば、懐紙、楊枝(菓子切り)、茶扇子(小さいものです)。更に余裕があるなら、袱紗と古帛紗と小茶巾。
でも、靴下と一緒で、たった一回のために買ってまで持参しなくてもよいのではないかと思います。
懐紙はお隣の方が持っています。
お菓子には黒文字(楊枝の親玉)が添えてあるはず。
心配なら、同行の方に二人分お持ちいただくよう伝えておくとよいと思います。
さて、お茶室に入ってからですが、何も知らなくてOK。
ゆっくり、雰囲気を楽しんでください。
お茶のお稽古なり、修行なりを長くされている方も同じお席にいらっしゃいますが 入門している流派によって、作法に違いがあります。
そして、ご自身の作法に従えばよいことになっています。
例えば、裏千家で習っている方が、遠州流のお席に入って「違う!?」と思っても合わせる必要はないのです。
自分流ということで問題ありません。
それでも、いくつか覚えておくとよいのは?
(以下、オンラインサロン限定公開)