こんにちは、京田です。
今週も、食にまつわる豆知識をお届けいたします。
ようやく暑さが和らぎ、ほっと一息と言いたいところですが、台風15号の爪痕がことのほか大きく 飲料水や食料の確保にも苦労を強いられている方が大勢いらっしゃいます。
子供の頃は、家にろうそくが常備されていました。
雷が落ちただけで停電。家の電気が消えると、窓を開けて周りの家の灯りも消えているのを確認して「待つしかないね」とろうそくの灯りでしのいだのを思い出します。
今、自宅にろうそくはありません。
真冬にスイカが売られていたり、真夏に冷房の効いた部屋で寒がったり。
過度な便利さが当たり前になり、危機意識が薄れたのは危険ですね。
野菜や果物も本来気候に適した場所で作られ、その土地で食べられていましたが
現代の日本、特に東京では遠い異国の食材が容易に手に入ります。
「今日は容易に手に入る」というだけのことで、自給率の低いこの国では、いつ何時、食べ物に不自由するかわかりませんが。
今日のビーツも便利さがもたらした異国の野菜。
ロシア料理の定番「ボルシチ」でお馴染みの赤い根菜です。
「なんでも容易に手に入る」と申し上げた通り、最近では、都内のスーパーマーケットでもよく見かけるようになりました。
つい数日前、なすを買いに行ったら置いていない。
なすのないスーパーがあるの!?!? と探し回った陳列棚にはビーツ、エシャロット、フェンネル。
「誰が買うのよ、これ!」イライラが増したことは言うまでもありません。
ビーツはビタミンや鉄分などの栄養価が非常に高く、スーパーフードともてはやされることもあるので、食文化の変化と相まって、少しずつ広まってきたるのでしょうか。
NHKの番組でビーツの葉を「一番栄養価の高い野菜」というニュアンスで特集しているのを横目で見たこともあります。
マルシェで買った葉付きのビーツがちょうど手元にあり「捨てちゃいけない!」と慌てた思い出があります。
その日のうちに、茎と葉を豚のスライスと炒め合わせ、シンプルに塩、こしょうで味付けしました。
一緒に炒めた豚肉にも赤紫色がつき、エグみと土っぽい風味でしたが、おいしくいただきました。
さて、ビーツの扱いです。
普段よくビーツお使いになる方はいらっしゃいますか?
私は、マルシェ(勤務先の社食で月に一度開催されます)で新鮮な葉付きを見かければ「せっかくだから買ってボルシチにしようかな…」とか
自家農園を楽しんでいる友人から送られてきたもので料理してみる程度。
友人は、葉をおとしてからくださるので、実だけの料理です。
まずは基本の扱い。
(以下、オンラインサロン限定公開)