マレーシアより 心理カウンセラーの井藤雅子です。
コロナウイルス感染が世界中に拡がるのに伴い、
不安な気持ちで過ごしている方も多いかと思います。
このような環境の中、不安な気持ちでいるのは、
大人だけではなく、子どもも同じ。
そして子供は決して、「ママ、ぼく(私)不安なの」
なんて打ち明けてはくれないことが多いのです。
なぜかというと、「不安」という言葉と
今、身体で感じていることが、
結びついていないことが多いから。
そのかわり、例えば、小さい子だと不安な時にはこういう行動で不安を示します:
泣く、怒る、たたく、情緒不安定になる、おねしょをする、眠れなくなる、後追いがひどくなる、いつもそばにいたがる、緊張する、つめかみ、チック、いつも以上に物静かになる
不安なのは、小さい子だけではなく、大きい子でも同じ。
大きい子はこのような行動に加えて、ふさぎ込む、キレやすくなる、暴力をふるう、問題行動(飲酒、タバコ、リストカットなど)を起こすこともあります。
特に今回の場合は、「感染」という目に見えないことに対する恐怖が蔓延しているので、極度に潔癖症になったり、外に出たがらない、他人を避けたがるといったこともあるかもしれません。
もし、最近になってそのような行動が増えたなと感じるのであれば、その行動をやめさせるように仕向けるのではなく、まずはしっかりと子どもの言うことに耳を傾け、優しく語りかけ、気持ちを汲み取って、安心させてあげましょう。特に小さい子は、寝る前にいつも以上に抱きしめてあげたりといったスキンシップが安心感につながります。
大人でも不安な時期です。そしてその不安を子供は敏感に感じ取ります。
けっして不安に飲み込まれることなく、気分転換や運動そして「今、家族といられる幸せ」に目を向け、自分とそして家族全員が安心していられるよう心がけてくださいね。
お読み頂き、ありがとうございました。
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