マレーシア在住 心理カウンセラーの井藤雅子です。
コロナウイルスの広がりはまだまだ衰えることを知りませんが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
ストレスのある状況が長引けば長引くほど、私たちの免疫は低下してきます。
これは、ストレス感じると、身体の交感神経のスイッチが入った状態が続くからです。
私たちの自律神経は、普段は交感神経と、副交感神経の二つが必要に応じて入れ替わり、バランスよく機能しています。
交感神経のスイッチが入った状態とは、心身が活発な状態です。
例えば、心臓がドキドキして呼吸が荒くなり、血圧が上昇し、脳が興奮して、目が覚めます。
逆に、副交感神経のスイッチが入った状態では、血管が緩んで血圧が低下し、心身ともにリラックスした穏やかな状態になります。
人間がまだ野生で暮らしていた時代に、敵に遭遇して《戦うか逃げるか》という場面で、機敏な反応や瞬発力を高めて、筋肉が十分に動く状態したのがこの交感神経です。
しかし、交感神経のスイッチが入った状態は《戦闘モード》を維持するために、消化器官などの機能を低下させます。
そのために、ストレスが続くと、食欲がなくなったり、消化不良や下痢・便秘を起こしたりするのです。
さらにストレス状態が長くなると、眠れなくなったり、慢性的な疲労感を感じ、免疫力の低下を引き起こしてしまいます。
現在のコロナウイルスの感染が広まる状況において、人々は目に見えない感染のリスクにおびえ、情報過多の波を直に受け、不安やストレスを感じる生活を強いられている方も多いかもしれません。
そういうときこそ、副交感神経のスイッチを意図的に入れる必要があります。
そうすることで、日々のストレスから解放され、頭や体がリラックスすることが出来るようになります。
副交感神経のスイッチを入れるには、セルフケアを心がけることが大切です。
例えば、
ゆっくりリラックスできる場所で深く深呼吸する。
瞑想をする。
ヨガなどの軽い運動をする。
マッサージやアロマセラピーをおこなう。
カモミールやラベンダーなどのリラックス効果の高いハーブティーを飲む。
クリエイティブな活動(手芸やアートなど)に没頭できる時間をつくる。
そしてなによりも、なるべくストレスを感じる情報や、そのような場所を避けるといったことも大切です。
まだまだこの状況は続くかと思いますが、日々のセルフケアを心がけてお過ごしください。
お読み頂き、ありがとうございました。
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