先週に続き、デザートワインのご紹介です。
先週は貴腐菌を付けた、貴腐ぶどうによるデザートワインをご紹介しました。
ハンガリーのトカイ、フランスのソーテルヌに、ドイツワイン川流域で生産されているトロッケンベーゼンアウスレーゼが、3大貴腐ワインです。
今回は、アイスワイン、ポートワインを簡単にご紹介します。
アイスワインは、名前から推察できる通り
凍ったぶどうから生産されるワインです。
ぶどうの収穫期は秋ですが、この時期に収穫せず、冬まで待ちます。
気温が氷点下まで下がり、ぶどうの粒が凍り、凍った水分を取り除くと糖分が凝縮されて残ります。
そのぶどうで作ったワインがアイスワイン。
貴腐ワイン同様、地の利を生かしたワインで、主な生産地はカナダとドイツです。
真冬まで房が落ちない、強い品種であることが必要。
7月にハンガリーを訪問した際、ステイ先のおうちの冷蔵庫にはトカイのボトルが入っていました。
それを惜しげなく、ポンポン抜いてくださったのは、生産国ならではの贅沢(産地価格)なのでしょうが
身近なはずのハンガリーの方が、トカイを「アイスワイン」と表現していました。
違います。
共にデザートワインですが、まるで違うものです。
尤も日本人だって、麹から作る甘酒と酒粕から作る甘酒の違いを知らなかったりしますよね。
意外だとは思いながらも、自分なりには納得しました。
あえて、違うよーーーとは言いませんでした。
蘊蓄より美味しければ良し!
さて、前回、ワインをどう大別するかをお聞きしました。
そして、まず色(赤、白、ロゼ(ピンク) + 最近日本のワイン・バーやレストランでも見かけるようになり、生産もされているオレンジ)で分ける方法。
スティルワインと呼ばれる、いわゆる「フツーのワイン」の分け方が一般的ですよね、というお話をいたしました。
色のほかに、作り方によって4分類することもできます。
まず、ひとつ目が「スティルワイン」。
(以下、オンラインサロン限定公開)