リーダーになるのをためらう心理


スキルアップ部門 女性のリーダーシップ ライターの葉月玲衣です。


前回は「女性はリーダーに向いていないのか」というテーマでコラムをお届けしました。
日本はジェンダーギャップ指数が底辺にありますが、
もともと女性にはリーダーの資質が十分にあるというのが事実です。
 
ではなぜ、女性リーダーがなかなか生まれないのでしょうか?


 
いろいろ理由は考えられます。
個人レベル、組織レベル、社会レベルで女性がリーダーになりにくい要因は山ほどありますが、
今回は女性の心理からひも解いてみたいと思います。
 
女性が社会的に意義のある大きな役割に挑戦するとき、
ある恐怖感にとらわれる傾向にあるという研究があります。
それは「成功恐怖」と言われています。
 
日本だけでなく、女性には従順で協調的な役割を期待される場面が多くあります。
そのため、もしリーダーになって成功すると周囲との対人関係が
うまくいかなくなるのではないかという心配を抱きやすいとされています。

成功に向けて努力することは、競争的、攻撃的と周囲から見られてしまい
社会的に拒絶されるという心配から、成功することに恐怖を感じるという心理です。
男性は「失敗したらどうしよう」という恐怖の方が大きく、女性の心理とは対照的です。


また、目標を達成したいという強い思いをもつ女性ほど成功恐怖も大きいとされ、
同じような決断の場面でも女性の方が葛藤を抱えやすいということが分かります。
組織で女性を登用するときは、こうした心理面のケアもセットで行う必要があると言えるでしょう。
 
みなさんにも思い当たる場面はありませんか?
職場で昇進を打診されたのに断ってしまったとか、
仕事をしたいけど夫に反対されるのが心配とか、
大学のサークルでリーダーを男子に譲ってしまったとか。

みなさんの体験をぜひコメント欄で教えてください。

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