関友里華

「Aile Award(エールアワード)」とは?
パラレルキャリア推進委員会が主催する「Aile Award」は、ビジネスと社会性の両面において優れたアイデアや活躍を称える表彰制度です。
このアワードは、2025年3月に開催された国際女性デー記念イベントの一環として実施され、「わたしらしく、社会で活躍するパラレルキャリア」をテーマに、多様なキャリアを通じて社会に貢献する方々を表彰しました。
審査には総勢70名の審査員が参加。実績だけでなく、挑戦する姿勢や想いといった観点からも多角的に評価を行いました。また、特別賞として、社会性・事業性において特に優れ、代表・美宝れいこが最も共感した方に贈られる「美宝れいこ賞」も設けられています。
本インタビューでは、受賞者一人ひとりのアワードへの想いと、これからの挑戦に迫ります!
日本一杜撰な手術を無くす!理学療法士ママの挑戦

受賞者:関友里華
理学療法士
lit.link
今回のピッチで発表されたサービスを、改めて簡単にご紹介ください。
理学療法士が帝王切開後のお母さんと関わる機会を増やし、手術後のケアを広めるサービスです。現在産婦人科医に勤務する理学療法士は少なく、エステなどの自費サービスを提供する産婦人科があるのであれば理学療法士の自費サービスを提供する文化が広まるともっと帝王切開手術の後の体が楽になります。また、ケア用品や個人でも理学療法士と繋がれるサービス展開をしていきたいと思っています。
このサービスを立ち上げようと思った“きっかけ”は何ですか?
自身が7年前に長男を緊急帝王切開で出産した後、メンタルも体もボロボロでした。しかし理学療法士という立場上、手術後にどのような動きをしたら体が楽になるのか、どうしたら回復が早まるのかを理解していました。そのため同日に帝王切開をした友達よりも回復が早かったのです。産婦人科医や看護師、助産師は手術後のケアのプロではありません。手術後の体のケアに1番詳しいのは理学療法士です。それならば眠っている女性人材の理学療法士がもっと産婦人科にて帝王切開のケアに加わったらもっと産後のお母さんが楽になるのではないかと考えました。
ピッチではどのような点を最も伝えたかったですか?
帝王切開は手術であるのに、お腹を切ったお母さんのケアは二の次、傷がままならないままに新生児のお世話が始まる。手術後に何のリハビリの説明も指導もないなんて本来はありえないはずなのに、出産という陰に隠れて置いていかれていることをわかって欲しかったです。
他のサービスとの違いや、あなたのサービスならではの強みは?
理学療法士であること、帝王切開で心も体もボロボロになった過去、そしてフェムテックやフェムケア事業に携わっていること、この3点が私ならではの強みです。
今回、なぜエールアワードにエントリーしようと思ったのですか?
エールにはキャリア思考の女性が多く、産後復帰や仕事のことを考えて自身の体は後回しにしてしまう人が多いと感じていたからです。 実際に私自身がそうでした。 また、さまざまな年代の方がいらっしゃるため、これから出産を控えている方もいれば、お孫さんがいる方も見てくれるかもしれない。 出産の方法によっては専門的なケアが必要であることを幅広く知ってもらいたかったためエントリーいたしました。
ピッチに向けて、特に力を入れた準備はどんなことでしたか?
ニッチなテーマをどれだけ自分ごとにできるか考えました。 帝王切開出産は25%ほどのため、多くの方はあまり興味がないかなと悩みました。 どうやったら10分の動画を最後まで飽きずに見てもらえるか、そこが1番難しかったです。 冒頭にクイズを入れたり、自分が登壇している姿を載せて(すごく恥ずかしかったけど)、他の方と違う構成にしようと頑張りました。
受賞の瞬間、どんなお気持ちでしたか?
最初に名前を呼ばれたので本当にびっくりしました! まずは動画を見てくださった方々への感謝と、評価してくださった方々への押さえきれない想いが出ました。
今後、このサービスをどう育てていきたいですか?
ずっと温めつつも、なかなか実働できていない自分の問題があったので、そこと向き合い皆様にいただいた応援を形にしていきたいと思います。 チャンスと行動の機会を与えてくださって本当にありがとうございます。
今回のチャレンジを通して得られた学びや気づきがあれば教えてください。
まずはエールの皆様の温かい応援がこんなにも自分に自信を持たせてくれるのだとわかり、素晴らしい方々の集まりだと気づけたのが1番大きかったです。 1人では何もできないですし、エールの皆様に背中を押していただけることが本当に支えになります。 今回のアワードで動画プレゼンを初めて行いましたが、応援してくれる人がいて初めて挑戦が可能になるんだなと気づきました。
これから挑戦したい方に向けて、メッセージをお願いします!
「今の自分ができるかできないか」ではなく、「この挑戦を乗り越えた後にどうなりたいか」を軸に行動してみてください。 きっと新たな自分に気づけるはずです。
本サービスに関する共創のご相談や取材のご希望がございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
group@aile-official.co.jp/03-6555-3967