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パラレルキャリアとは

経営学者ピータードラッカーが「明日を支配するもの」(Management Challenges for the 21st Century)で提唱した考え方で、ひとつの組織に依存して働くのではなく、本業とは別に“個”として複数のキャリアを築く新しい働き方(=生き方)のことです。

日本でも複数のキャリアという意味で「複業」という言葉が使われています。

副業と複業の違い

パラレルキャリア(複業)と副業の大きな違いは、目的になります。副業は、収入増加を目的として仕事を行うことを指しますが、パラレルキャリア(複業)は、収入だけが目的ではなく、自分自身のスキルアップ、視野の拡大、など自分の生き方として仕事や活動を行うことを指します。

なぜ、パラレルキャリアが注目されるのか?

2018年が副業解禁元年と言われ、そのころから少しずつ「パラレルキャリア」という言葉の認知度が急激に上がってきましたが、実は、かなり前の90年代から「パラレルキャリア」という概念は存在していました。

では、なぜ最近になって「パラレルキャリア」が注目され始めたのか、というと、日本は数年前まで終身雇用・年功序列時代で、新卒で入った会社で継続して勤め上げ定年を迎える、という価値観が重視されていました。第三次産業革命、少子高齢化、グローバル化、など時代の流れと共に、企業の寿命は段々短くなり、これまでの雇用システムが限界を迎え、企業と人との関係性が変わってきたことがあげられます。

時代の変化が早くなったことは、生涯1社だけで働くことがリスクにもなり始めました。働く人は、自分自身の生産性を高めていかなければ生き残れなくなってきました。また、企業側も「安定」や「保証」を与えるのではなく、社員がスキルや経験として他でも活かせる価値を提供する、とうい傾向が強くなってきました。

人生100年時代ともいわれ、定年後も長い人生が続きます。一つのスキル、経験、コミュニティだけで通用するのか?自分はこのままでいいのか?など、どのように生きるべきなのかを考える機会が増えてきたことで、ライフスタイルやワークスタイルが変化し、パラレルキャリアを始める人が増えてきたことが大きな要因です。