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輝く女性 PICK UP! 私の働き方改革
パラレルキャリアでの経験が豊かなライフスタイルにつながる

─ March 2021

パラレルキャリアのメディアも運営しているトレンダーズ株式会社で、自身もパラレルキャリアを実践している飯田安紗美さんに、これまでの活動や、複業を始めたきっかけなど詳しくお話を伺いました。

本業の会社でパラレルキャリア

トレンダーズ株式会社にて美容マーケティングディビジョンの執行役員、子会社の株式会社MimiTVでは取締役を兼務しています。また、昨年「女性起業コンテスト」で優勝したことをきっかけに、Paranavi(パラナビ)という女性向けのパラレルキャリア支援サービスの事業責任者を務めています。本業からパラレルですね。

社外の活動としては、サラリーマンの皆様に新しいワークスタイルを提示するハイブリットサラリーマンズクラブというオンラインサロンのクラブリーダーをしています。

個人の活動を応援してくれる会社

弊社はもともと複業を解禁している企業です。入社して3年目の頃から、パラレルキャリアで、毎年夏に「浴衣 × 女子」という切り口の浴衣100人イベントを開催していました。そのメンバーで女性起業コンテストに応募して優勝することができたことがParanaviを立ち上げたきっかけです。

そのまま優勝メンバーと一緒に起業することも考えましたが会社が好きだったので、社長に相談をしたところ、事業内容に賛同いただき、トレンダーズ株式会社の事業として運営を行っていくことになりました。

女性がもっと自由に人生を変えていく

私の人生のテーマは、「女性がもっと自由に人生を変えていく」です。日本は女性の社会進出が海外に比べて遅れていると感じています。管理職の女性比率も低いのが現状です。結婚出産があっても、女性が活躍しやすい環境や女性リーダーを目指せる雰囲気づくりをしたいと思っています。

弊社は、上場企業では珍しく女性が約7割を占めていて、管理職に就いている女性の比率も同様に約7割のため、他に比べると非常に高いです。自分のテーマに基づいて活動するなら、起業するより会社内で事業を行う方が社会的インパクトは大きいと考えました。現在も上司や仲間に支えられながら、様々なプロジェクトを進行させてもらっています。

同じ志を持った仲間を集う

行動を起こそうと思って、まず最初にしたことは、発信です。とにかく仲間を集めることからスタートしました。始めは、身近な友人に想いを話し、共感してくれる人に加わってもらいました。やりたい事の言語化が重要なので、その精度を高めながら一緒に活動してくれる仲間を増やしていきました。もしかしたら、一人では踏み出せなかったかもしれませんが、仲間と一緒だと思うと、どんな困難なことがあっても前に進むことができたので、非常に心強かったです。

事業を進める過程で直面した困難

想いを共感してくれた友人とビジネスを始めた当初は、問題が起きた時に、お互いの考え方の違いから中々話し合いが進まないことがありました。対話を重ねて優先順位などを話し合っていきましたが、将来的に事業としての展開を考えるのであれば、最初からお互いによく話し合っておくことが大切だと思います。

携わる人数が多くなった今は、自分の発信にもより注意をはらうようになりました。パラレルキャリアだからこそ、気がついたことです。これからますますコミュニティ型ビジネスは伸びていくと思うので、その可能性を広げるためにも、こういったスキルは役立てたいですね。

パラレルキャリアで得ることができた強み

ビジネス対象が企業のBtoB、対象が個人のBtoC、と両方の視点を持つことは、それぞれの企画に携わる上でとても重要なことです。多角的に物事を捉えることで、より質の高い提案ができます。パラレルキャリアであることから、様々な分野の職種の方々とお話しできる機会に恵まれて、会社勤めだけでは得られない知識を身につけることができ、それが強みにもなりました。そのおかげでBtoB、BtoC、いずれの面も加味しながら、各方面で得た知識を生かして提案ができるようになりました。最初は頭の切り替えが大変でしたが(笑)。

以前は、一つのことを突き詰めることが大切だ、と言われてきましたが、今の時代は、それだけではないと思っています。様々なことを経験するからこそ、視野も広がり、柔軟に対応することができます。今、私が経験していることを伝えることで、次世代の方々の新しい生き方や多くの選択肢につながるといいですね。

どれが一番ではなくどれもやりたいこと

私は仕事とプライベートの区別をつけずに、どちらもやりたいことがあるので、商談先の視察を兼ねて、プライベート旅行を組み合わせたりしています。今の業務は、どれも自分の好きなことで形成されているので、どれが一番ではなく、どれもやりたいことなのです。

全てを自分で行うのは物理的にも難しいので、不得意な業務や、協力して欲しい業務は、人にお願いしています。そのためにも自己管理とチーム編成は重要です。また、ストレス発散法は、人とよく話すことです。

パラレルキャリアではフォーカスを変える

パラレルキャリアでは、お金を稼がなければいけない、というより、自分の好きなことを探す、ということにフォーカスして欲しいです。自分のライフスタイルを豊かにする、というイメージです。最初は、好きなことに時間を使うだけでも良いですよ。パラレルキャリアによって、本業では得られない自分の幸せを感じていただきたいです。

パラレルキャリアを始めたい人へエール

コロナウイルスの発生は世の中の価値観に大きな影響を与えました。社会や企業の在り方が変化し、女性の幸せに対する考え方も変わってきたと感じています。これからパラレルキャリアを始める方は、周りに左右されず自分がやりたいことを、まずは発信してください。すると新しい仲間が見つかります。自分らしく楽しむ女性がもっと増えて欲しいと思っています!

飯田 安紗美(いいだ あさみ)
トレンダーズ株式会社 美容マーケティング Div 執行役員/株式会社MimiTV 取締役/Paranavi 事業責任者

パラレルキャリア専門エール通信