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輝く女性 PICK UP! 私の働き方改革
パラレルキャリアで経験値を高め新たな事業を立ち上げたい

─ November 2020

働くスタッフが全員リモートワークという株式会社キャスターでパラレルキャリアを実践している宮川美穂さんに、お話を伺いました。

得意なことを活かすチャンスがある会社

株式会社キャスターの経理や人事労務に特化したオンラインアシスタントサービスを行う事業部で勤務しています。この事業部で展開しているサービスは、経理に特化した「CASTER BIZ accounting」、人事労務に特化した「CASTER BIZ HR」、サーズベンダーさんとの業務提携です。

その中で私が携わっている業務は、サービス設計やリスクアセスメントなどの「サービスに関する業務」、事業提携の調整や対応部署の構築を行う「対外業務」、予算管理や労務管理などマネジメント業務の対応をする「社内業務」、の3つになります。

3年前に「CASTER BIZ accounting」が立ち上がりました。そこから徐々に業務が増えて、今の3つを担当するようになりました。キャスターは、風通しが良い会社で、自分の得意なことを活かすチャンスがあります。これもできる、あれもできる、とやるうちに業務が増えて、社内でもパラレルキャリアをしています(笑)。

キャスターに入ってすぐパラレルキャリアを開始

パラレルキャリアでは、社労士事務所と業務委託契約を結び隙間時間にできる業務を対応しています。例えば助成金の申請書作成業務は、空き時間にできるので土日で作り込みをしています。それ以外は、簡単な給与計算や経理代行になります。

キャスターに入るまでは経理がメインのキャリアを築いてきましたが、キャスターでは経理以外にも、できることがたくさんありました。なかでも労務タスクのニーズが多いことがわかりました。しかし、実務経験がなく補助的な役割が多かったので、そこの内容を深掘りして知っていくと新たなサービスができるのではないか、と思いました。まずは自分の経験を増やそう、と思ったことがパラレルキャリアを始めたきっかけです。

新しい会社に転職すると、環境に慣れるまで精神的に疲れることもありますが、私の場合は、複業(パラレルキャリア)の仕事量が調整できて、融通が利くところが助かりました。キャスターの仕事に影響がないよう無理なく始めて、時間に余裕がある時だけ大量に受けることができました。

困難だったのはほぼ休みがなかったこと

すでに繋がりがあった社会保険労務士さんに「給与計算や労務に関する知識を深めたいので、お手伝いをさせてください」と相談したのが、最初のパラレルキャリアの仕事になります。期限が厳しくないものからまずやってみるという形でのスタートでした。

大変だったのは、休みの日もパソコンに向かって仕事をする時間が増えるので、完全に休める日が少なくなったことです。複業を始めた当初は、仕事に慣れるまで調べることがたくさんあって、休日返上で対応していました。それで疲れがたまることも多かったのですが、報酬が入ると自分へのご褒美で旅行したりして、モチベーションを上げていました。

パラレルキャリア経験が役立ったのが成果

2019年7月に「CASTER BIZ HR」を立ち上げました。「CASTER BIZ HR」は、弊社が主体的に業務構築をするサービスです。労務関係の業務をオンライン化した際、それを活かす業務内容や効率化の提案を行うことが大きな価値になっています。

その「提案力」というところで、実際の業務をやったことが経験としてあるので、「CASTER BIZ HR」のサービス設計にパラレルキャリアの経験が大変役に立ちました。

パラレルキャリアは目先の収入ではない

パラレルキャリアを継続する秘訣は、目的を持つことと、本業と被らない業務を選ぶことです。単に副収入を得たいという金銭的な目的だけではなく、二つ以上の目的を持つことがいいと思います。

私の場合、一つ目は労務業務のノウハウを得たいということで、二つ目が収入増でした。正直なところ複業で得られる収入はわずかなので、収入だけに重きを置くと、複業をやっていてもつまらないと思ったかもしれません。継続できているのは、労務業務のノウハウ蓄積と習得が主な目的だからです。

今は、複業の第一ステップになる情報がたくさんあるので、もし複業に興味があるなら一通り手を出してみるといいのではないでしょうか。どれが合うのか、やってみないとわからないので、まずはやってみることです。

メリットは大きいがデメリットは感じない

本業への相乗効果がパラレルキャリアの絶大なメリットです。デメリットはあまり感じていないのですが、強いて言えば仕事なので、それなりに責任を伴うというところです。責任は全て自分が持つというところにズシっと重くプレッシャーを感じる時もあります。

時間管理で工夫しているのは「絶対やらない時間」を決めています。PC作業をしない時間をつくることで、メリハリと強制的に自分を休ませることができます。私は今、子供の手が離れているのでいつでも時間を作りやすいですが、もし10年前の子供に手がかかった時期だったら、難しかったと思います。子育てされている方が複業をする時は、「やらない時間」を決めることが必要なことだと思います。

パラレルキャリアで新たな挑戦を続けたい

もしもキャスターが複業解禁していなかったら、「そっかぁ」と一度は受け入れるでしょうけど、きっと折にふれて複業解禁リクエストを出して働きかけたでしょうね(笑)。キャスターは発言しやすい環境の会社なんです。労務業務のノウハウの次は、また別のノウハウを習得して、パラレルキャリアで新たなサービスを立ち上げたいと考えています。

パラレルキャリアを検討している人へエール

パラレルキャリアというと、興味があってもハードルが高いと感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、自分にあう複業探しはサーティーワンアイスクリームのテイスティングだと思っていいと思います(笑)。ちょっと味見をして、合わなかったら別の味を試してみる、ということで全然オッケーです。始めてみることにリスクはないので、自分ができること、手を出しやすいことから、どんどんやってみる、というのをお勧めしています。合うのか合わないかは、やってみないとわかりません。まずはやってみましょう!

宮川 美穂(みやがわ みほ)
株式会社キャスター ACC HR事業部 マネージャー

パラレルキャリア専門エール通信