INTERVIEWS

一流ビジネスマンから働く女性にエールを!

自分をよく知ると価値を提供できるようになる

─ July 2019

田中勇一
社会起業大学学長
リソウル株式会社代表取締役

京都大学理学部卒業後、大手銀行に入行し、アメリカのカーネギーメロン大学でMBA取得。その後、新銀行東京設立に草創期より参画し、人事部門責任者として立ち上げに大きく貢献。現在は、リソウル㈱を設立し、経営支援、転職支援等に取り組む。2010年に社会起業家に特化したビジネススクール「社会起業大学」を設立。


田中学長の主な事業内容を教えていただけますか?

事業の1つはキャリア支援として転職サポートや企業さんの人材のニーズを聞いてきて、そこにマッチする人を紹介する人材紹介業です。もう1つは、社会起業家に特化したビジネススクールの運営です。この2つをやっています。

起業のきっかけとこの事業にした理由を教えてください。

僕は数学の教員免許を取得していまして、教育実習に行ったことがあるんです。自分で言うのもなんですが、結構人気が出て(笑)。男子校でしたが、生徒たちが慕ってくれたんです。その時、天職だなと思いました。ただ、そのまま教師になってしまうと、世間が狭くなる気がしたので、社会に出てもまれてみようと、たまたま募集があった銀行に就職しました。

銀行では、いろいろ経験させてもらいましたが、やっぱり自分が本当にやりたいことは「教育」だと思い立って銀行を辞め、ビジネススクール運営会社に転職しました。そこから教育のほうに切り替えて、キャリア支援に関わり始めました。人材紹介、事業の立ち上げ、人事関係などを通して感じたのは人の教育は会社の中より外でやったほうがいいということです。ちょうどその頃、10年前になりますが、社会起業家ブームがあったんです。でも、社会起業家に特化したビジネススクールはなかったので、それに特化したスクールを作ろうと立ち上げました。

もう一つの会社(リソウル)については、14年前からですが、個人の転機に向き合って、転職なのか、起業なのか、副業なのか、いろんな選択肢の提供をしています。

銀行を辞めてゼロからのチャレンジに葛藤や迷いはありましたか?

きっかけは海外に留学させてもらったことです。社内で選ばれて2年間、アメリカのカーネギーメロン大学にMBA留学しました。そこに来ている人は、みんなキャリアを考えているから将来何を目指してるんだ、という話になるわけですよ。僕は銀行員だったので、「銀行で偉くなるんだ」と答えると「あなたが本当にやりたいことは?」「銀行に魂を売ったの?」と何人にも言われまし(笑)。そんな日々の中で「あれ?僕は何をやりたかったっけ?」と考えるようになったんです。それで迷ったまま日本に帰ってきました(笑)。

帰国後も銀行での仕事は充実していましたが、やっぱり自分がやりたいことではない、と考えるようになりました。日本に帰ってきて、やりたいことを探してる中で、世の中を変えるなら人の意識を変えることだ!それなら教育だ!と思い立ったんです。思い立ってしまった後は、もう全部捨てちゃった感じですね(笑)。ちょうど2人目の子供が生まれたばかりで、妻も知人も親も、全員に大反対されました。でも自分としては教育じゃないと、世の中は変えられないという確信がありました。だから、みんなに何言われようが、飛び出しちゃったみたいな感じです。

キャリアチェンジを反対する家族や周囲を説得するには?

説得するというより仕方がないと思ってもらうことでしょうね。いまだに、妻に言われますもん。「離婚しようと思ってた」って(笑)。でも覚悟が伝われば、最後は受け入れてもらえます。転職相談も似ていて、キャリア相談の時、優秀な人ほど「奥さんが」「旦那さんが」と言うんです。でも、それを理由にしている人は、みんないいキャリアになりません。

やはり自分の決断が大事です。決断とは「決めて」「断る」だから、自分で決めるだけじゃなく、断らなくちゃいけない。この「断り」が、できない人が多いんですよね。それを人のせいにしちゃっているところがあるから、自分で決めること。そこが大事ですよね。キャリア支援していてすごく思いますよね。

起業して大変だったことと、どう乗り越えたか教えてください。

最初の起業を失敗したことが大変でした。絶対にうまくいくと思っていましたから(笑)。子ども二人いて、ローンも抱えて、どうするんだ、という世界に追い込まれるし、やることが全部、思った通りにいきませんでした。でも、僕は基本的に・・・

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