あなたの周囲の人が“うつ”の入り口にいたら?

マインド部門 心の健康管理 パーソナルヘルスコンシェルジュ、山崎明美です。今日のテーマは<うつ病予防・対策シリーズ1『あなたの周囲の人が“うつ”の入り口にいたら?』です。

「うつ病」という言葉を聞いたことがある方はたくさんいらっしゃるでしょう。このうつ病は「気分障害」のひとつに分類されます。「気分障害」は、気分が沈んだり、ハイになったりする病気で、長く続く身体全体の調子に関わる病気という意味で、気分障害と呼ばれるようになりました。

うつ病は、ストレスにさらされると誰にでもなる懸念があります。過去には「心の風邪のようなもの」と言われましたが、それよりはるかに重い病気なので、今ではこの言い方はしないようになりました。

ストレスが高まると、副腎皮質ホルモンが分泌され、ストレスに立ち向かってくれます。ふつうは、次第にストレス反応はおさまりますが、強いストレスが持続しますと、この働きが機能しなくなります。精神的な不調が続くと、気分が晴れないイヤな感じが続き、これは朝の起床時に一番ひどく、何をしても気が晴れません。食欲が低下、好きな食べ物でも美味しいと思えません。寝つきが悪く、早朝に目が覚めます。動作や頭の働きのスピードが落ちますし、判断や決断が遅くなったり、できなくなったりします。意欲が湧かなくなり、何をしても気持ちが落ち着かなるなどの症状が現れることがあります。このような時は、ご本人が判断できる状態でないことが多いので、周囲の方が、次のような声掛けで安心を促し、優しく支えることが大切です。

『(前述のような症状は)病気かもしれない』
『休養して、専門家に相談してみよう』
『治るまで、重要・重大な判断をしないでおこう』

このような声掛けとともに、精神科への受診を勧めます。

抵抗感がある人は少なくありませんが、前述のような声かけをして、誰でもなることがある、有効な対応方法を専門家に確認してみよう、と優しく伝えます。元来、きちんと働いて暮らしてきた人だということを忘れないで接することです。

NGは、気の持ちようだ、自己分析してみては?、薬はよくない、自分でがんばって何とかしたら、というような言葉です。

精神的に不調かな?という人と接する対応の基本は、

  • 時間と場所とあなたの気持ちの3つにゆとりがあるところで、話を聴く、あるいは、本人が信頼し、これができる人に頼む
  • つらい気持ちに共感しながら、否定せず、判断せずに「ただ聴く」
  • 励まさないで、相手のペースに合わせ、受診を勧める

ですが、接するあなたにも負担がありますので、早めに、社内の保健医療専門職や、所属なさっている健康保険組合の相談窓口の「保健医療専門職」に、対応の仕方を相談したり、対応を依頼したりすることが大切です。対応する保健医療専門職の経験値や実力によっては、うまくいかない場合もありますので、相談先を1つのみにしないことも必要な場合があります。この時、言うまでもないことですが、個人情報の守秘には重々留意しましょう。

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〔心の健康処方箋〕
抑うつ状態にある人には、早めに専門治療につなげることが回復への早道です。
傍で対応するひとも、保健医療職に相談できます。
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投稿者プロフィール

YamazakiAkemi
YamazakiAkemiパーソナルへルスコンシェルジュ®
保健医療、公衆衛生の世界で活動してきました。
この観点からみる、「どう生きるか?」という問いを、ずっとしているように思います。

「健康」は、何かを達成する”手段”です。

どんな状態のこころとからだも、変化がうまれます。
こころもからだも、(特定の場合を除き)、
したようになっていく、といえましょう。

自分を、自分が思うように、この世に活かしたいのであれば、
自身の心身にフォーカスする時間が必要ですし、大切です。

時々、自分のこころとからだをみつめ、整える、
このことを行う伴走者としての、パーソナルヘルスコンシェルジュ®です。

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そして、生き方の多様は、性の多様性でもあり、
国によっても、また時代によっても大きく捉え方が変わるので、
きちんと語る場を創って行くことの大切さを感じています。

社会の中のパートナーシップは、なんでも大切なものですが、
恋と愛と情のパートナーシップは素敵でもあり、
ときに人を悩ませます。
ことに、性が関わる時など。

大人がハッピーでいることは、次世代に影響していきます。
大人がハッピーでいるために、こころとからだの健康や性の健康は重要ポイントです。


私がこの道へ進む、そのきっかけは、自分の思いとは別なことから。
でも、それがいつしか自分の歩む道になっていたような。

だからでしょうか、
どう生きるのかを「考える」ことを、ずっとしてきたように思います。

「ものを考えるということを、しっかりやってみよう」と伝えています。
これは、自分の強さと弱さを味方に、しなやかに生きるヒントかもしれません。
パラレルキャリア専門エール通信

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