ドラえもんからリーダーとして大切なものを考えてみる

ビジネス部門 リーダーシップライターの古賀ちぐさです。
ドラえもんとリーダーって一見、結びつかないかもしれません。でも、ドラえもんってリーダーとして大切なものを持っていると私は思っています。どんなところが、リーダーとして大切なものなのか?

それは「自分の”良かれ”を押し付けず、相手が必要とするサポートをする」ところ。

ドラえもんって、決して自分からは「のび太くん!タケコプターっていう便利なアイテムがあるから使ってみるべきだよ」「のび太くん!暗記パンがあれば勉強なんてしなくても100点が取れるから食べるべきだよ」とは言わないんですよね。のび太くんから「ドラえもん、助けて!」と言われて初めて、のび太くんが必要としているものを差し出すのです。(甘やかしすぎ…というのはありますが)

「相手が必要としているものを差し出す」「相手に必要なサポートだけをする」というのは、意外と難しいものです。ついつい自分の過去の経験や価値観から、メンバーに対して頼まれる前からあれこれと、アドバイスやサポートをしてしまいがち。なぜならリーダーは、メンバーよりもたくさんの経験をしていたり、広い視野で物事をみたりできる分、気になることがたくさん出てしまうから。

でも残念ながら、”良かれ”と思ってやっているはずのことがメンバーのやる気を削いでしまったり、メンバーの成長を妨げてしまったりすることも多いのです。ドラえもんで言うなら、『のび太くんから求められていないのに、「これを使うといいよ」「これが便利だよ」とアイテムを出しちゃう』感じです。

ではどうしたら、相手が必要なタイミングで必要なサポートができるのか? メンバーがどんなことに困っているのか? メンバーはどんなサポートを必要としているのか?

メンバーのことをよく”観察すること”だと、私は思っています。そして時には「どんなサポートが必要?」と、直接メンバーに問いかけることも必要です。のび太くんは分かりやすくドラえもんに泣きつくけれど、仕事の場でリーダーに泣きつけるメンバーは、そんなに多くはありません。だから「どんなサポートが必要?」と聞いてみることも大切だと思っています。

面倒見が良いリーダーほど、時に相手が必要としていないサポートをしてしまいがち。自分自身を振り返ってみても、ついついメンバーに対して、アドバイスという名の「大きなお世話」をしていました。自分から道具(サポートやアドバイス)を押し付けるのではなく、ドラえもんのように相手が困った時に必要な道具を差し出すこと。なかなか難しいことではあるけれど、意識するだけでも違うはずです。

「メンバーが求めていないのに、道具を押し付けていないか?」
ぜひ自分自身を振り返って、自分自身に問いかける時間を作ってみてくださいね。

投稿者プロフィール

古賀ちぐさ
古賀ちぐさ女性リーダー育成コンサルタント
女性リーダー育成コンサルタント

「私、まだまだこんなもんじゃない!」から「あなただから」と選ばれる、企業で働く女性リーダーを育成します
(https://libertywoman.jp/)
パラレルキャリア専門エール通信

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