大切な人のために用意するエンディングノート

こんにちは!お金部門(相続)ライターの有賀郁子です。
いつもお読みいただきましてありがとうございます。こちらにコラムを書かせていただいて、1年になりました。新しいメンバーさんも増えた1年でした。

エールプロジェクト

ここで再度、相続に関する基本のお話に戻ろうと思います。今まで読んでいただいた方には聞き覚えのある話もあると思いますが、また楽しく読んでいただけましたら嬉しいです。

相続は誰にでも起こります。相続する人、そして相続される人。このどちらかになる日が来ます。自分の最後の日はいつ来るのか誰にも分りません。つまり若くても相続する側になる可能性があります。「私の相続? 何も相続するものなんてありませんから大丈夫です!」といわれることも多いのですが、例えばあなたは銀行口座を持っていませんか? お財布の中に1円でも現金が入っていませんか? 今このコラムを見ているのはパソコン?スマホ?タブレット?

これらも全て、あなた亡きあとは誰かが引き継ぐなり精算してもらうことになるのです。年を重ねるにつれ、家や車をはじめ資産からペットに至るまで、あなたの暮らしを豊かにしてくれるものが増えますから、若い方より高齢の方の方が相続するものが増えていきます。それでも若い方も考えておくのは良いことだと思います。自分亡きあと、手続きや連絡、整理をしてくれるのは家族であることが殆どです。あなたを失った悲しみや寂しさの中でやってくれるのです。ですから、なるべく分かりやすくしておいてあげたいですね。

相続の準備は、大切な人のためにするのです。その相続の準備として、エンディングノートを用意して、なんでも書き留めておくのが良いと思います。この「エンディングノート」という言い方が、「私にはまだ早い」と思わせてしまうと思いますが、まずは自分のための備忘録として書き始めるといいと思います。

市販のエンディングノートは、なにを書いておくといいのかの参考になりますので、1冊用意するといいと思います。備忘録として書き出しておくのは、加入している生命保険や損害保険、保有している銀行口座。今はネット銀行の利用も多く通帳がなくて家族が分かりにくいものも多いですね。親せきや、友人などの連絡先も書いてあると家族は助かります。実際に書き出すと、市販のエンディングノートではページ数が足りないこともありますから、ご自身で専用のノートを用意するのがいいと思います。

こうしたことを、ノートに手書きではなく、パソコン内やスマホのメモなどを使いたい方もいます。その時は、後に家族がどこに保存してあるのか分かるように、それを書き留めておくのがいいと思います。現金、預貯金、不動産などは、相続したい相手がいる場合もありますが、エンディングノートは遺言書のように法的に認められているものではありません。本当の相続の準備として自分の整理に書き出しておくものです。そして、生活や環境の変化で自分の持ち物も内容も変わっていきますから、書き直しや書き足しも時には必要になります。

若くて元気な今は、時々ご自身の棚卸として、エンディングノートをアップデートさせていくのをお勧めします。最後までお読みいただきありがとうございます。

投稿者プロフィール

有賀郁子
有賀郁子合同会社インクリースオフィス代表者/ファイナンシャルプランナー&相続士
37歳の時、父の病をきっかけに、地元長野県に帰る。父の介護と他界、そこで遺されたお金を母の生活費のために運用しようとするが、リーマンショックもあり失敗。同時に失業で収入を失い、住宅ローンを抱えるという3重苦。
お金のことを知らなかった、だから失ってしまった。そして当時は誰にも聞けなかった経験から、私があの時会いたかったアドバイザーになることを決意し、9年目になります。
1967年4月生まれ。長野県諏訪市在住
セミナーやウェビナーを通して、今の時代の資産形成を「貯蓄セミナー」として伝え、資産を守り賢く引き継ぐために相続を円滑円満にするための相続セミナーも好評です。
パラレルキャリア専門エール通信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です