美術館では何をどう見たら楽しめる?

美術館でどう見たらいいの?と、その楽しみ方を聞かれることよくあります。楽しみ方はほんとうに幅広くあるのですが、今日は展覧会のタイトルから掘り下げて、どう見たら良いのかのご提案です!

エールプロジェクト

美術館のポスターなど、アーティストの名前がタイトルになった展覧会を見かけることありませんか?例えば「モネ展」「フェルメール展」など。

このような展覧会は、モネやフェルメールという画家の作品を集めた展示になっています。その中にも、若い頃から晩年までの作品を集めた回顧展や、決めたテーマにそった作品を集めたものなどもあります。メインの画家に関わりのあるアーティストの作品も展示されることもありますが、多くが一人のアーティストの作品で埋められています。このような一人のアーティストの作品を集めた展覧会では、どう見たらより楽しめるでしょうか?

それは、一点一点の作品を見るより「変化の過程を楽しもう」です。人生の中で、同じ描き方や作風をずっと続ける人は、ほぼいないと思います。時代背景、出会った人々、プライベートの出来事などに影響を受け、作品が変化していきます。変化がおこったきっかけを知り、どのように作品が変化したのかを探ると面白いです。

それでは、実際の2つの展覧会をご紹介しますね。京都の京セラ美術館で開催中の『フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家』

フランソワ・ポンポンは、1855年生まれの動物彫刻家です。実物大のシロクマの作品でよく知られています。もともとは人物彫刻を制作してましたが、なかなか評価につながらずに51才で動物彫刻家へ転身。両方の時代の作品が展示されており、大きな変化の様子が実感できます。可愛らしく、特徴をとらえた動物の彫刻がたくさん並び、お子様と一緒にも楽しめそうです。

京都のあと、名古屋、群馬、千葉にも巡回します。もう一つは、9月から東京都美術館で始まる『ゴッホ展ー響き合う魂 ヘレーネとフィンセント』。ゴッホの画家としての人生はわずか10年ほどです。それでもオランダ時代、パリ時代、アルル時代、サン=レミ時代、オーヴェール=シュル=オワーズ時代と、描き方、使う色などどんどん変化していきます。そのときゴッホに何があったのか?どんな思考の変化があったのか?エピソードとともに出来上がった作品を比較しながら、ゴッホの絵の魅力を堪能してください。

こちらはヘレーネ・クレラー=ミュラーが築きあげたゴッホコレクションを集めた展覧会です。東京のあと、福岡、名古屋にも巡回します。「変化の過程」には、喜び、苦悩、など様々な感情も伴っています。そこに想いを寄せて作品見ると、アーティストに親しみがわくかもしれません。

投稿者プロフィール

TsugeYoko
TsugeYokoアートエデュケーター / 会社員
思考中心の生活に、感じることを優先した時間を少し取り入れて、自分の好きや情熱はどこにあるのか意識してほしい。
日・英の大学で美術を専攻し視野をひろげ、ものごとのとらえ方を変えてきた経験を「こんな自分でありたい」個性を大切にする人のためのアート鑑賞時間を提供しています。

(https://cosinessandadventure.com)
パラレルキャリア専門エール通信

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